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最終更新日:2023.03.08 公開日:2023.03.08

道の駅創設から30年! 今回は新たに6駅登録!

国土交通省は市町村より申請のあった6か所の道の駅を、2月28日付で新たに登録した。これにより、全国の道の駅は合計で1204駅となる。 道の駅制度創設以来、今年で30年。地方創生、地域の観光や交流を活性化する拠点として、ますます注目されている。

文=原田磨由子
資料=国土交通省

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関東1駅、近畿3駅、四国1駅、九州1駅が登録!

 道の駅は1993年の制度創設以来、今年で30年が経過する。道の駅の新規登録は今回の2月28日付けで58回目を迎え、全国で1204駅となった。

 道の駅は現在、第3ステージに突入しているのをご存じだろうか? 第1ステージとなる1993年ころは「通過する道路利用者のサービス提供の場」として道の駅が展開され、第2ステージは2013年から「道の駅自体が目的地」とするコンセプトが設けられていた。そして、現在の第3ステージでは「地方創生・観光を加速する拠点」を軸に、「ネットワーク化で活力ある地域デザインにも貢献」という要素も加えられ、2020~2025年までの期間で実施される予定だ。

 現在、道の駅は約8割が少子高齢化の影響が大きい中山間地帯に設置されていることから、観光、雇用、定住、防災など、地方創生の拠点として多くの役割を担うようになっている。

 新設される道の駅への期待はますます高まるばかりだが、今回登録された6駅はどのような施設になるのだろうか、関東、近畿、四国、九州の順に紹介していこう。

1.長野県小県郡「和田宿ステーション」

和田宿ステーションの現況写真。写真=国土交通省 関東地方整備局

 和田宿(わだじゅく)ステーションは、長野県小県郡長和町の国道142号沿いに2023年度オープン予定。2022年4月から新和田トンネルが無料化されて交通量が増すなか、近隣の温泉「ふれあいの湯」や運動公園「湯遊パーク」、旧中山道「和田宿本陣」や宿場「和田宿街並み」などを周遊できる観光拠点施設として再整備。直売所や物産加工施設では、長野名物の手作りおやきや、峠の力餅など郷土食を提供する。

所在地:長野県小県郡長和町和田番地2834番地5
面積:8,973平方メートル
施設:駐車場68台、トイレ16器、情報提供・休憩施設、観光案内所、ベビーコーナー、物販施設、飲食施設、物産加工施設、EV充電施設

(画像左)和田宿ステーションの平面図と、(画像右)同駅の位置図。出典:国土地理院

関東エリアにおける和田宿ステーションの位置。関東地方整備局管内184駅の内訳は、茨城16駅、栃木25駅、群馬33駅、埼玉20駅、千葉29駅、東京1駅、神奈川4駅、山梨21駅、長野35駅。画像=国土交通省 関東地方整備局

2.福井県あわら市「蓮如の里あわら」

蓮如の里あわらの完成イメージ。写真=国土交通省 近畿地方整備局

 蓮如(れんにょ)の里あわらは、422日にあわら市吉崎の国道305号沿いにオープン予定。物販施設では石川と福井の県境という立地を生かした農産物や地場産品を扱い、飲食施設では地元産品を活用したオリジナルメニューを提供する。隣接の「蓮如上人記念館」と連携し、イベントを共同開催するほか、地域の町歩きツアーを案内する観光案内施設も設置することで、あわら市北部エリアの観光窓口しての役割を果たす。一方、生活用品の販売も行うことで、地域住民の利便性にも配慮している。

所在地:福井県あわら市吉崎1丁目801番地
面積:8,137平方メートル
施設:駐車場66台、トイレ25器、情報提供・休憩施設、観光案内所、ベビーコーナー、物販施設、飲食施設、シャワー施設、レンタサイクル、EV充電施設、公衆電話、公衆無線LAN、汀児童公園

(画像左)蓮如の里あわらの平面図と、(画像右)同駅の位置図。出典:国土地理院

3.福井県三方郡「若狭美浜はまびより」

若狭美浜はまびよりの完成イメージ。写真=国土交通省 近畿地方整備局

 若狭美浜(わかさみはま)はまびよりは、美方郡美浜町の国道27号沿いに62日オープン予定。JR美浜駅に隣接し、美浜町の玄関口となる道の駅。商業施設とともに、幼児の一時預かりやオムツのばら売りなどを実施し、子育て交流施設を充実させる。地域、世代を越えた様々な人々が集い、交流する新たな「にぎわいの拠点」を目指す。

所在地:福井県三方郡美浜町松原第3515番地の1
面積:11,800平方メートル
施設:駐車場121台、トイレ19器、情報提供施設、観光案内所、ベビーコーナー、非常用電源、備蓄倉庫、貯水槽、マンホールトイレ、公衆無線LAN、休憩施設、物販施設、飲食施設、子育て交流施設、広場、多目的スペース、EV充電施設

(画像左)若狭美浜はまびよりの平面図と、(画像右)同駅の位置図。出典:国土地理院

次のページでは、
和歌山県海南市の道の駅を紹介!

4.和歌山県海南市「海南サクアス」

海南サクアスの完成イメージ。写真=国土交通省 近畿地方整備局

 海南(かいなん)サクアスは、海南市下津町の国道42号沿いに、2023年度オープン予定。サクアスの由来は、さかなの「サ」、くだものの「ク」、遊びの「ア」、人が集まる「巣(ス)」を組み合わせたもので、「咲く明日」という言葉とも絡めている。施設は日本農業遺産である下津蔵出しみかんシステムや、しらす・ハモなどの海産物に、紀州漆器の特産品をPRする拠点として整備される。みかん・お菓子発祥の地や、全国鈴木姓のルーツなど、ユニークな地域資源を活かした観光情報の発信拠点、周辺観光施設への周遊拠点ともなる。

所在地:和歌山県海南市下津町小南51番地1
面積:15,613平方メートル
施設:駐車場152台、トイレ30器、情報提供施設、観光案内所、ベビーコーナー、非常用電源、備蓄倉庫、貯水槽、マンホールトイレ、公衆無線LAN、物販施設、飲食施設、キッズスペース、多目的室、芝生広場、エントランス広場、EV充電施設

(画像左)海南サクアスの平面図と、(画像右)同駅の位置図。出典:国土地理院

近畿エリアにおける、新しく登録された3駅の位置。近畿地方整備局管内156駅の内訳は、福井21駅、滋賀20駅、京都18駅、大阪10駅、兵庫35駅、奈良16駅、和歌山36駅。画像=国土交通省 近畿地方整備局

5.高知県高岡郡「まきのさんの道の駅・佐川」

まきのさんの道の駅・佐川の完成イメージ。写真=国土交通省 四国地方整備局

 まきのさんの道の駅・佐川(さかわ)は、高知市と松山市を結ぶ国道33号沿いに、2023年度オープン予定。仁淀川流域エリアの玄関口に位置することから、観光だけでなく、地域間の交流や連携を支援する。地元の農水産物を活用した料理の提供で、食のおもてなし拠点として地域産業の販路拡大を図る。また、天候に関係なく遊べる屋内施設「木のおもちゃ美術館」や芝生広場を整備し、子育て世代が長時間滞在できる環境を整える。駅名にある「まきのさん」は、日本の植物学の父といわれる牧野富太郎氏の生家がこの町にあることが由来となっており、敷地には四季折々の花を植えた「まきのさんの花畑」が隣接する。

所在地:高知県高岡郡佐川町加茂2711番地1
面積:18,737平方メートル
施設:駐車場98台、トイレ32器、情報提供施設、観光案内所、ベビーコーナー、公衆電話、公衆無線LAN、バス停、物販施設、飲食施設、加工施設、芝生広場、EV充電施設、木のおもちゃ美術館、DIY工房

(画像左)まきのさんの道の駅・佐川の平面図と、(画像右)同駅の位置図。出典:国土地理院

四国エリアにおける、まきのさんの道の駅・佐川の位置。四国地方整備局管内90駅の内訳は、徳島18駅、香川18駅、愛媛29駅、高知25駅。画像=国土交通省 四国地方整備局

6.宮崎県日南市「きたごう」

きたごうの完成イメージ。写真=国土交通省 九州地方整備局

 道の駅きたごうは、日南市北郷町の日南高岡線沿いに、2023年度オープン予定。東九州自動車道へのアクセス性や、バス停留所の設置により、周辺の道の駅と連携し、日南市の北の玄関口として地域交通の活性化を狙う。調理室を活用した郷土料理や農産品による食の開発や継承のほか、雇用創出や若者の活動・定住を支え、ふるさとの未来につながる道の駅を目指す。

所在地:宮崎県日南市北郷町郷之原乙 1477番地1
面積:15,379平方メートル
施設:駐車場105台、トイレ20器、情報提供・休憩施設、観光案内所、ベビーコーナー、備蓄倉庫、公衆電話、公衆無線LAN、広場、物販施設、調理室、飲食施設、EV充電施設、サイクルラック、バス停、北郷ふれあい交流センター

(画像左)きたごうの平面図と、(画像右)同駅の位置図。出典:国土地理院

九州エリアにおける、道の駅きたごうの位置。九州地方整備局管内139駅の内訳は、福岡17駅、佐賀10駅、長崎11駅、熊本35駅、大分25駅、宮崎19駅、鹿児島22駅。画像=国土交通省 四国地方整備局

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