国道17号 前橋市の一部区間が4車線開通。上武道路の暫定2車線は残りわずかに
国土交通省 関東地方整備局は国道17号「上武道路」において、前橋市内の上武鳥取交差点から上武上細井交差までの2.1kmを4車線化し、2023年の2月28日に開通することを発表している。前橋市内に残る2.4kmの暫定2車線区間も2023年度までに開通予定となっているので紹介する。
今回の4車線開通は延長2.1km
上武(じょうぶ)道路は、埼玉県熊谷市西別府ICから、群馬県前橋市田口町までを結ぶ延長40.5kmの国道17号バイパスだ。このうち、前橋市今井町から太田市武蔵島町までの延長21.5kmは、1981年~2014年までに4車線化していたものの、残りの区間は暫定2車線のままであった。
前橋市内の区間においては渋滞緩和のために4車線化の整備が進んでいる。2021年9月までに富田町から上武鳥取交差点までの延長5.1kmが4車線化しており、今回、上武鳥取交差点から上武上細井(じょうぶかみほそい)交差点までの延長2.1kmが2月28日に4車線開通となる。
暫定2車線は、もともと4車線以上での利用を計画しつつ、初期コストを抑えたり早期完成のために、開通当初の利用交通が多く見込まれない区間に採用される道路だ。暫定2車線はバイパスではよく採用されているが、追い越しができなかったり、片側二車線から一車線になる際に、減速を迫られるシーンもあり、渋滞の発生や追突のリスク等も問題視されている。
次は延長2.4kmが4車線化
暫定2車線と4車線化の整備の最中は、片側一車線と二車線を交互に繰り返すため、どの区間で車線の増減があるのか把握しておくのがよいだろう。
上武道路の前橋市区間では、2023年度までに今井町から富田町間までの延長2.4kmが4車線化される予定で、ここまで開通すれば、延長40.5kmのうち31.1kmは4車線が続く状態になり、円滑な交通が見込まれる。残すは、熊谷市西別府~太田市武蔵島町区間の5.9kmと、前橋市田口町~上武上細井交差点の3.5kmとなる。