スマートIC利用者なら知っておきたい「環道型退出路」。3月25日から甘楽スマートICに登場!
群馬県甘楽町およびNEXCO東日本が整備を進めてきた、上信越自動車道・甘楽(かんら)PAに接続するスマートICが3月25日に開通する。この新料金所には、新しい仕組みとして「環道型退出路」が採用された。いったいどんな仕組みなのだろうか。
「環道型退出路」を採用した甘楽スマートIC
NEXCO東日本 関東支社は、群馬県甘楽町とともに整備を進めてきた上信越道・甘楽PAに接続するスマートICを、2023年3月25日(土)15時に開通すると発表した。
スマートI Cとは、高速道路の本線やSA・PAから一般道に出入りできるよう設置された、ETC専用の簡易型ICのこと。簡易な料金所の設置で済み、料金徴収員が不要なため、従来の料金所より低コストで導入と管理ができる。
また、甘楽スマートICでは「環道型退出路」が導入された。これは、ETC専用であるスマートICにETCが使えない車が進入したり、ETCカードにトラブルがあった際に、安全に元の道路に戻るための通路で、誤進入後にバックして戻ったり、立ち往生してしまうことを防ぐことができる。
具体的には、上下線を輪形の通路で接続し、接続部分に新たな開閉バーを設置。誤進入やETCカードにトラブルがあった場合は、開閉バーの前に設置されたインターホンから係員にその旨を伝え、案内に従って輪形の通路を通り、反対車線から来た道に戻れるようになっている。
甘楽スマートICの開通により、アクセス性が向上することから、物流の効率化や企業誘致の促進、新たな周遊観光ルートの形成、第2次救急医療施設への搬送時間の短縮による、安全・安心のまちづくりへの寄与といった整備効果が期待されている。