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最終更新日:2023.12.20 公開日:2022.12.15

ドライブレコーダー動画のヒヤリハットで運転上手に! 第5回「冬の運転の恐怖」2選!

ドライブレコーダーが記録したヒヤリハット映像を紹介するシリーズです。第5回目となる今回は、冬の運転での恐怖「路面凍結(アイスバーン)」の動画を2本ご紹介します。どちらの動画もヒヤリハットの範疇を超えて事故が発生していますが、なんとか二次災害は回避できた……という内容となります。私たちと一緒にヒヤリハット映像で危険な瞬間を疑似体験し、危険予知や運転スキルを高めましょう。

文=くるくら編集部

思わずハッとする、ヒヤリハット動画 その5

ヒヤリハットとは、あわや事故!とか、危なかった!という状況のことです。「くるくら」では、ドライブレコーダーに残された本物のヒヤリハット動画をご覧いただき、ヒヤリハットな瞬間を疑似体験してもらうことで、危険感度のアップにつなげていただきたいと考えています。体験を増やすことで危険予知の能力が向上し、必ずや事故防止に役立つはずです。今回も、当社が独自に収集したドライブレコーダー映像の中から、特に注目したい動画を紹介します。

※今回の動画再生時には音が出ます。突然大きな音になることもありますので、スピーカーの音量にはご注意ください。

カーブ先のアイスバーンで停まれない!

タイトル:「凍結路危機一髪」
投稿者:ジクリバー さん
注目再生時間  0:08ころ
投稿者コメント:山道走行中、右カーブの先が急にアイスバーンになり、まさかの事故車がその先に……ABS効きまくりでも止まらず覚悟を決めた瞬間、事故車の手前にエスケープゾーンを発見! ギリギリで衝突を回避できました。

いっしょに確認してみましょう

再生時間0:04ころです。山道の下り坂を走行中で前方に右カーブがあります。路面は濡れているように見えます。

再生時間0:06ころです。右カーブを進んでいると、前方に何かが見えてきました。陽が射していますが、まだ朝方なのか、路面は日陰となっています。

前方に見えた車両は軽トラックで、道路を塞いでいます。撮影車は減速を試みますが、車体がわずかに右に傾き、滑ってしまいます。路面が凍結しています! 分かりづらいのですが、軽トラックのドライバーが外にいて、軽トラックの後方を気にしています。

撮影車のABSが利いているようですが、減速しきれず、投稿者さんは軽トラックとの衝突も覚悟したとのことです。軽トラックのドライバーは撮影車が減速できていないことを気にしてか、少しずつ軽トラックから遠ざかっていきます。もしこのスペースに入れれば、衝突を回避できるかもしれません。

ガードレールの凹みと軽トラックの荷台から積荷が落下していることから、この軽トラックが直前に事故を起こしていたと想像できます。撮影車はイチかバチか、軽トラックの後方のスペースに向かいます。軽トラックのドライバーもその事に気が付き、咄嗟に後方へ移動し、スペースを空けました!

凍結した路面から少し角度のついた砂利道に逃れたことで、無事に停止することができました! 衝突を回避できたことで安堵し、両者は挨拶を交わしています。

この動画はそのまま28秒までで終わりますが、この後のことがとても気になりました。軽トラックはおそらくアイスバーンによってスリップし、ガードレールにぶつかってしまったのでしょう。そして、衝撃で落下した荷物を拾う間もなく、後続車である撮影車がこうして減速しきれずギリギリのスペースに滑り込んだ状況です。この後にもまた車両が来てなければいいのですが。

それにしても、ブラックアイスバーンは路面が濡れているようにしか見えないため、本当に恐ろしいですね。まずは、アイスバーンの怖さが分かる映像その1の紹介でした。

次の動画では
夜の山道で起こった恐怖を紹介

夜の山道、車内に悲鳴が響く……

タイトル:「妻、絶叫!!恐怖のアイスバーン…」
投稿者:ダサイタマノエヴィザル さん
注目再生時間  0:08ころ
投稿者コメント:スノボに行った帰りの山道でのクラッシュ!!油断していました…。 前のエアロが破損したものの、大きな事故に繋がらなかったのでよかったです。

いっしょに確認してみましょう

再生時間0:02ころです。非常に暗い中での走行シーンです。街灯がひとつのみ点灯しており、道路の両脇には除雪した雪が膝くらいの高さに積まれています。投稿者さんのコメントによると、スノーボードを楽しんだ帰り道での出来事のようです。

街灯を過ぎた直後の様子です。明かりがなくなり、視界が一気に真っ暗になりました! 左カーブを曲がっている途中ですが、前方の様子も、路面状況もまるで分かりません。かろうじて、先行車がいることは確認できます。

撮影車が左カーブを終えてハンドルを戻したところ、車体の向きが変わらず、そのままスリップし始めてしまいました。

撮影車はハンドルを右に切って車両の向きを修正しようと試みますが、今度は一気に対向車線側に回転し、制御を失った状態になってしまいました。

大きく右に振れた車両の向きを戻そうと、ブレーキ制動とハンドル操作を試みますが、制御不能の撮影車は、今度は左方向に回転してしまいます。

回転した撮影車は左側の雪に衝突してしまいました! 車両はほぼ後ろ向きになるように停止します。

再生時間0:28ころ、衝突した撮影車は10秒ほどその場で停まり、再び発進しようとしたところで、後続車が来たのでそのまま道を先に行かせました。

ここまで制御を失った状況で、衝突したのが雪であったことと、少しの破損で済んだことを考えると、被害が最小限で本当によかったと思います。後続車が車間距離をとっていたことも、二次災害の回避につながったと思われます。

本来であれば冬の夜に山道を走行すること自体を避けるべきですが、今は進むも退くも、山道真っ只中……、こちらもその後の様子が心配になります。アイスバーンの怖さが分かる映像その2の紹介でした。

まとめ

ブラックアイスバーンは、一見すると濡れた路面と区別がしにくく、つい油断してしまいますが、雪が積もった圧雪路面よりもはるかに滑りやすい状態です。日中は陽が射せば表面が融ける可能性が高くなりますが、早朝や夜の走行では凍結している可能性が高くなるので、極力走行は避けたいところです。路面が凍結していると分かった場合は、スタッドレスタイヤやABSを過信せず、条件によっては簡単に滑ってしまうことを前提に、極力慎重な運転を心掛けましょう!

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