車線を変えたら渋滞減少!九州自動車道・太宰府ICの渋滞対策が素晴らしい
NEXCO西日本は、九州自動車道(上り線)・太宰府IC付近の、車線運用変更による渋滞緩和効果を発表。見事に交通集中による渋滞緩和を達成した。
基本的な道路構造は変えずに、車線を変えてみたら、、、
九州自動車道(上り線)筑紫野IC~太宰府ICを走行する1日約5万台の交通量のうち、約3万台が太宰府IC出口から流出している。それにより、平休日とも夕方を中心に、太宰府IC出口付近を先頭とする渋滞が発生していたため、渋滞緩和を目的として、太宰府IC出口へ流出する車線運用を変更する対策に着手。2021年3月26日、高速本線から太宰府IC への流出車線を左車線のみだったものを、左車線と中央車線の2車線から出口へ流出できるように変更した。
要は、基本的な道路構造はそのままで、車線を引き直すという運用変更だけで渋滞を緩和しようというアイデアが実施されたわけだ。これで成果が上がれば、大規模な道路工事なども伴わず、渋滞対策ができたことになる。
【太宰府IC(上り線)流出車線の運用変更の概要】
平均速度が最大時速26kmアップ!
下記の「渋滞対策効果」のグラフを見ると、運用変更後の2021年度(2021年4月1日〜2022年3月31日)の九州自動車道・筑紫野IC~太宰府IC における交通集中による渋滞が、大幅に減少していることがわかる。渋滞発生回数や渋滞量は約10分の1に、ピーク時間(17時〜18時)における太宰府IC 周辺の平均速度が最大で時速26kmアップしている。
【渋滞対策効果】
これは素晴らしい結果だといえないだろうか。きっと全国には似た状況の箇所があるのではないかと思う。ぜひこの成果を広げて、より快適な高速道路を効率よく実現してほしいと思う。なお、NEXCO西日本は、今後も交通量減少の影響を考慮し、引き続き交通状況を注視していくという。