【動画】バイクのアクロバット! 警視庁女性白バイ隊クイーンスターズの「ドリル走行」
3月25日に開催された東京モーターサイクルショーで、警視庁の女性白バイ隊クイーンスターズが、パイロンスラロームやコンバット走行、パニック走行などを行う「ドリル走行」を行った。8台の白バイが駆け抜ける様子は、アクロバティックかつ緻密なものだった。その驚きの走行を動画で紹介。
ドリル走行って何?
3月25日に開催された東京モーターサイクルショーで、警視庁の女性白バイ隊クイーンスターズが、パイロンスラロームやコンバット走行、パニック走行などを行う「ドリル走行」を行った。ドリル走行とは、パイロンを立てたコースでのスラローム走行や、定常円で旋回するなどのアクロバットを複数の白バイが息を合わせて行うものだ。そのため、個人の技量ととともに仲間と息を合わせて流れるように走行する必要がある。
トランプの「Q(クイーン)」が名前の由来
警視庁の女性白バイ隊クイーンスターズは、1991年に12名で結成された。交通総務課交通安全教育係に籍を置き、マラソンなどのスポーツイベントや式典のパレードなどの先導、オートバイ教室の実技指導などを業務としている。ちなみクイーンスターズの隊員は、警視庁の所轄や交通機動隊の白バイ隊から選ばれている。隊員たちは今回のようなドリル走行も行うため、運転技量も高く白バイ界の「トップガン」のようなエリートと言えるだろう。
このクイーンスターズという名称は、最初に結成された12名という数字はトランプの「Q(クイーン)」に当たるのと、華やかで星のように輝いていくようにという期待を込めた「スターズ」の2つを掛け合わせたものだ。
車重300kgでアクロバットをこなす
今回のドリル走行を行った白バイは、ホンダCB1300Pだ。ベース車両はCB1300 SUPER BOLD’ORである。ベース車両の排気量は1300ccで車重は272㎏となっているが、サイレンやパトランプなどを装備する白バイ仕様の車重は300kg前後となる。
このような車重の白バイでクイーンスターズはドリル走行を行っているのだ。バイクを運転した経験がある人ならわかるだろうが、車重が重くなるほど、小回りでの旋回やUターンといった運転の難易度は高くなる。それは速度や旋回する半径に合わせ、前後のブレーキを使い分けることに加え、アクセル操作と身体の使い方を連動させる必要があるからだ。
今回の動画ではダイジェスト版とノーカット版を用意したが、後者ではアクセル操作や体の使い方とともに、ブレーキランプが点灯するタイミングにも注目してほしい。クイーンスターズの高い運転技術の一端が垣間見られるだろう。
【くるくら動画】
警視庁 女性白バイ隊 クイーンスターズ ドリル走行
東京モーターサイクルショー(東京ビッグサイト西屋上展示場)
2022年3月25日 動画=
<ダイジェスト版>3分4秒
<ノーカット版>19分39秒
クイーンスターズやCB1300Pの詳細な写真は
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