F1、ロシアGP中止に。ロシアのウクライナ軍事侵攻で「開催不可能」
2月25日、F1は9月25日に予定されていたロシアGPを中止すると発表した。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻のためで、F1に限らず、さまざまなスポーツでロシアでの開催中止発表が続いている。
ロシアGP「現状では開催不可能」と判断
2月24日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まった。同日、F1はスペインのバルセロナサーキットで合同テストを実施していた。その日のドライバー記者会見で、ベッテルやフェルスタッペンらは、9月25日に開催予定の第17戦ロシアGPについて、「参加しない」や「開催にふさわしくない」などのコメントを述べていた。
同日夜、F1、FIA、チームの首脳陣は、ロシアGPの開催について協議を行い、「現状では開催不可能」という結論に達したことを25日に公表。代替GP開催等の発表はない。
F1におけるウクライナへの軍事侵攻の影響は、ロシアGPの中止だけにとどまらず、ロシア企業をメインスポンサーとするチームのハースにも及んだ。ハースはバルセロナテスト3日目から、ロシア企業のロゴやイメージカラーである赤と青のラインを外したマシンで出走した。今後のマシンカラーリングについては未発表となっている。
さまざまなスポーツの国際大会に影響あり
スポーツ界におけるロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響は、F1だけにとどまらず、サッカーでも5月28日に予定していた欧州チャンピオンズリーグの試合開催地が、ロシアのサンクトペテルブルクからフランスのパリへ変更するや、ロシア企業のスポンサーを受けているチームがユニフォームからロゴを外すことを決定した。
ほかにも柔道、テニス、水泳、スポーツクライミング、カーリング、スキーが、ロシアでの国際大会の中止もしくは開催地変更を発表。また国際オリンピック委員会(IOC)は、国際大会でロシアの国旗と国歌を使用しないことを要請している。