新生カウンタックがきた!新型「LPI 800-4」発表。誕生50周年で限定112台
ランボルギーニは、2021年8月13日にアメリカで開催されたザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリングで、新型「カウンタック(クンタッチ)LPI 800-4」を発表した。LPI 800-4は、初代カウンタックの誕生50周年を記念したモデルで、限定112台が生産される予定だ。
ガンディーニ作のオリジナルデザインをリスペクト
1971年のジュネーブモーターショーでカウンタック(クンタッチ)を発表してから50年となる2021年。ランボルギーニは、それを記念した限定モデルとして新型「カウンタックLPI 800-4」を、8月13日にアメリカのカルフォルニア州で開催されたザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリングで発表、8月15日の同国同州のペブルビーチ・コンクールドエレガンス2021でも展示した。LPI 800-4は限定モデルで、生産台数は112台というごく少数になる。
そのデザインは、初代のスタディカーを含めカウンタックのさまざまなアイコンが盛り込まれている。例えば、低く構えたフロントグリル、上に跳ね上げるドア、六角形のホイールアーチといったといったマルチェロ・ガンディーニがデザインした初代へのリスペクトが感じられるものだ。
<初代カウンタックのDNAを受け継ぐ新型カウンタックLPI 800-4の動画>
パワートレインはV型12気筒+ハイブリッドで814馬力
LPI 800-4のパワートレインは、同社のハイブリッドスーパーカー、シアンFKP37の自然吸気のV型12気筒エンジンと電気モーターの組み合わせとしたものをベースに開発された。エンジンの排気量は6.5リットルで、780馬力を発生。それに電気モーターの34馬力が加わり、合計で814馬力を発生する。トランスミッションにはシングルクラッチによるセミオートマの7速ISR(Independent Shifting Rods)だ。ハイブリッドシステムのバッテリーはスーパーキャパシタだが、同じタイプのバッテリーを搭載する同社のアヴェンタドールの10倍の電力を蓄電できるものとなっている。
これらのパワートレインにより時速0-100kmへは2.8秒で加速し、時速0-200kmは8.6秒、最高速は時速355kmに達する。
4WD+4WSのハンドリング
814馬力を路面に伝えるLPI 800-4の駆動方式は4輪駆動(4WD)で、前後タイヤへのトルク配分は電子制御によって最適化されるようになっている。またハンドリングは、低速時の機敏さと、高速時の安定性を両立させるため「ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング(LDS)」と「ランボルギーニ・リヤホイール・ステアリング(LRS)」による4輪操舵(4WS)を採用。そのハンドリングは、LDSが前輪のステアリングから車速やドライビングモードに適した後輪のステアリング角を、2基のアクチュエーターからなるLRSを介して制御するというものだ。
カウンタックのデザイン哲学をレクチャーしてくれる専用ボタン
LPI 800-4のセンターコンソールには8.4インチのセンタータッチスクリーンが装備されており、ナビやiPhoneなどと連携するAppleのCarPlayに対応。またスクリーンには「Stile」(イタリア語で「デザイン」「スタイル」)というボタンがあり、これを押すとカウンタックのデザイン哲学を説明する映像が映し出される。
このようにスタイリング、動力性能、ネットへのコネクトなどの近代的なパフォーマンスに加えて、デザイン哲学というレガシーも内包したLPI 800-4は、まさに誕生50周年を体現するスーパーカーとなっている。
<ランボルギーニ カウンタックLPI 800-4発表>
新型カウンタックLPI 800-4の詳細な写真は
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