東名高速・豊橋PAの一部駐車場が夜間有料に。5月1日から社会実験開始。
NEXCO中日本は、E1 東名高速・豊橋PA(下)において社会実験を実施している、中型・大型、特大・ダブル連結トラックを対象とした「駐車場予約システム」の夜間時間帯を有料化すると発表した。駐車場予約システムとはどんなもので、なぜ有料化されるのだろうか?
東名高速・豊橋PA(下)の駐車場予約システムが夜間有料に
NEXCO中日本は5月1日から、E1 東名高速・豊橋PA(下)の中型・大型および特大・ダブル連結トラック用の一部駐車マスにおいて実施してきた「駐車場予約システム」の社会実験について、夜間時間帯を有料化する。
駐車場予約システムとは、会員登録をした物流業者のドライバーがインターネット上の予約サイトにおいて、駐車したい時間を指定して、駐車マスを予約することができるもの。主にトラックドライバーの労働生産性の向上や働き方の改善のため、ドライバーの休憩機会を確保することが狙いだ。
NEXCO中日本によると、駐車場予約システムの利用は、中型・大型トラック用の駐車マスで、0時~翌3時の時間帯が混雑。特大・ダブル連結トラック用の駐車マスで、20時~翌4時の時間帯が混雑する傾向あるという。それら時間帯の混雑を分散させ、多くのドライバーが確実に駐車できるようにすることを目指して有料化が行われる。料金や有料時間帯の詳細は以下の通り。
【駐車場予約システムの有料化概要】
・実施期間:2021年5月1日0時~2021年11月頃まで
※社会実験の状況により実施期間を延期する場合あり。
・有料時間帯と料金体系
中型・大型
0時~3時。予約開始時刻から60分無料。
60分以降は30分ごとに120円。定期利用は月額1万円。
特大・ダブル連結トラック
20時~翌5時。
予約開始時刻から60分無料。60分以降は30分ごとに250円。
最大料金1000円。定期利用は定額2万円。
・対象となる駐車マス
中型・大型:10台(うち1台は定期利用)
特大・ダブル連結トラック:9台(うち3台は定期利用)
・駐車できる車両の大きさ
普通車(小型車)駐車マス(5.0×2.5m)を超える大きさかつ以下の基準を満たす車両。
中型・大型:全長12m、全幅2.5m以内
特大:全長25m、全幅2.5m以内
ダブル連結:全長21m超、25m以内
駐車場予約システムの利用方法
駐車場予約システムの利用方法は以下の通り。
【駐車場予約システムの利用方法】
①会員登録
会社情報、車両情報、ETC2.0の車載器情報、クレジットカード情報等を登録。
②予約
インターネット上の専用サイトにて予約・決済を実施。30分単位で最大12時間まで予約可能。
③利用
予約専用レーンから入場する。予約車両が専用レーンに入ると、ETC情報を読み取り自動で入場ゲートが開閉する。
駐車場予約システムには、有料化に合わせてクレジットカードによる事前決済機能が追加された。インターネットにて会員登録とクレジットカード情報の事前登録を行うことで、予約から決済までを一貫してオンラインで完結することができる。予約受付期間は利用の2週間前~予約日時の3時間前まで。