クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

Lifestyle

最終更新日:2023.07.06 公開日:2021.10.28

車中泊場所の上手な探し方!車中泊の専門家が解説!

「車中泊場所のおすすめは?」「車中泊スポットの探し方は?」という疑問にお応えします! アウトドアブームとともに車中泊を楽しむ人の裾野が広がっています。これからマイカーで車中泊をはじめてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。RVパークを筆頭として、車中泊できる場所が全国に増えています。 その一方、道の駅では宿泊のための利用が禁止になっているところも多く、車中泊する人のマナーが問題になることも。 そこでキャンピングカー専門誌の編集長を長年つとめ、車中泊に詳しい編集者・ライターの渡辺圭史さんに、初心者でも安心して快適に車中泊できる場所の探し方、車中泊場所選びのコツを解説していただきました。 これから車中泊をはじめてみたい方、車中泊ビギナーの方におすすめの車中泊スポットを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!

記事の画像ギャラリーを見る

記事提供元/カエライフ


▼監修・執筆
渡辺 圭史(わたなべ けいし)さん
1971年、東京都生まれ。アウトドア好きなフリーランス編集者、ライター。アウトドア用品メーカー、出版社を経て、キャンピングカー専門誌『キャンプカーマガジン』編集長に。現在はWebサイト「キャンピングカーナビ」編集長を務めながら、いろいろなメディアでキャンピングカーや車中泊についての情報を発信中。
Instagram: keishi1971


車中泊の魅力とは

静岡県富士宮市「ふもとっぱら」のキャンプサイトで、富士山を目の前に車中泊

クルマで宿泊する「車中泊」が最近とても人気です。「車中泊旅の魅力は何か?」を考えると、

  • 多様な場所に泊まれる
  • クルマで好きな場所へ自由に移動できる
  • 時間を有効に使える
  • 車内に自分だけの空間を作り込める
  • これまでにない体験ができる

といったことがあると思います。

旅本来の楽しさに加えて、クルマという便利な乗り物で移動し、クルマ内に宿泊することで、さらに楽しさが倍増するのが車中泊の旅。ふと思い立ったらすぐに出発できるので、金曜日の夜、仕事が終わった後に出発して車中泊しながら週末旅を楽しむ人も増えていますね。

また、車内に好きな小物を揃えればテンションも上がります。自宅のようなプライベート感を味わいながら、見知らぬ土地での新しい出会いや発見を楽しめるのがいいですよね。

車中泊スポットの種類:車中泊できる場所はどこ?

温泉やプールが設置されたホテルライクな「エンゼルフォレスト那須白河のキャンプ場」

車中泊できる場所(車中泊が許可されている場所)には、大きく分類すると、以下の3つがあります。

  1. ① RVパーク
  2. ② シェアリングスペース
  3. ③ オートキャンプ場

順番に説明しましょう。

①RVパーク

山梨県北都留郡小菅の「RVパーク道の駅こすげ」

RVパークは、日本RV協会が認定した車中泊専用の駐車場で、道の駅や温泉施設などと提携して設置された施設です。ちなみに日本RV協会とは、キャンピングカーの普及促進に向けて設立された一般社団法人で、キャンピングカービルダー、ディーラーなどで結成されています。

RVパークとはいわば「クルマで泊まっていいですよ!」というお墨付きの駐車場なので、堂々と宿泊できるのがいいですね。トイレや水道などの設備もあるので、初心者でも安心して利用できると思います。入浴施設があったり、ゴミ処理も可能だったり(有料の場合もあります)、ペット同伴可というところもあります。利用料も1000円〜3000円くらいと手頃なのも嬉しいところ。

私は仕事柄、ひんぱんに車中泊しますが、車中泊場所として最も快適なのはRVパークです。たいていコンビニや飲食店などが近くにあり、ビジネスホテルのような感覚で気軽に宿泊できるからです。

出典:くるま旅クラブ公式サイト「くるま旅」内「湯YOUパークのご案内」より

その他にも車中泊が公認されている施設として以下があります。

  • 湯YOUパーク(ゆうゆうパーク)・・・温泉施設やホテル・旅館の駐車場を利用。かんぽの宿の駐車場を利用できる「くるまパーク」も湯YOUパークの一種。
  • ぐるめパーク・・・レストランの駐車場を利用。
  • 民パーク・・・カフェやゴルフ場の駐車場などを利用。

これらを利用するには、日本RV協会の関連組織「くるま旅クラブ」の会員になる必要がありますが、旅先で温泉や食事を楽しみ、その場所でそのまま車中泊できるので便利です。

②シェアリングスペース

神奈川県葉山の車中泊スポット「Hayama RV-SITE by Star Home」。カーステイで予約可能

近年は、車中泊のためのシェアリングサービスも登場しています。車中泊したい人と空いている駐車場をマッチングするプラットフォーム「Carstay(カーステイ)」がその代表的な存在で、カーステイのWebサイトやアプリで簡単に検索・予約できるので便利です。日本全国にある空き地や使われていない駐車場などを車中泊スポットとして活用するシステムで、シェアエコノミーの観点からも注目されています。

ちなみにカーステイでは、キャンピングカー、バンライフカーのカーシェアリングサービスもあるので、車中泊スポットを探すだけでなく、車中泊してみたいクルマを一緒にレンタルすることもできます。

③オートキャンプ場

長野県「戸隠イースタンキャンプ場」で車中泊キャンプの様子

車中泊場所として、オートキャンプ場は定番です。キャンプ経験者で車中泊は初心者、という方はオートキャンプ場が安心でしょう。

車中泊専用の施設では、キャンプ行為(火気の利用やテントを張ることなど)は禁止のところが多いのですが、キャンプ場ならもちろんOK。焚き火やBBQも楽しめますし、トイレ、洗面所(給水・排水)、ゴミ処理施設、AC電源の供給など、快適に車中泊するためのほとんどの設備が整っています。

埼玉県飯能の「ケニーズ・ファミリー・ビレッジ/オートキャンプ場」にて

オートキャンプの場合は、タープやテントをリビングルームとして使い、クルマを寝室にして夜はクルマの中で寝る、というふうに使い分けられるのがいいですね。女性のソロキャンプでも、夜はクルマで寝るほうが安心だと思いますし、クルマの中のほうが冬も暖かく過ごせますよね。

ただ、オートキャンプ場は、市街地から離れた場所にあることが多いため、近隣に飲食店なども少なく、旅先での行動範囲が限られてしまうのをマイナスポイントに感じる人もいるでしょう。私自身、キャンプそのものを楽しみたいときはキャンプ場に行きますが、車中泊場所としてキャンプ場を選ぶことは少ないです。

道の駅は車中泊OK? 車中泊禁止の駐車場に注意!

静岡県伊東市の道の駅「伊東マリンタウン」。道の駅では仮眠OK

最近、道の駅の駐車場で車中泊する人のマナー違反が問題視されるようになっています。国土交通省のWebサイトでは、次のようにアナウンスしています。

質問:「道の駅」駐車場での車中泊は可能ですか?

回答:「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。

もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません。

出典:国土交通省のWebサイト内「休憩施設『道の駅』」

道の駅の駐車場は、上記のとおり、仮眠はOKで、宿泊目的の利用は禁止になっていることが多いようです。ただ最近は、道の駅にRVパークが併設されているところが増えているので、道の駅の充実した施設を利用しながら、宿泊はRVパークで、というのが安心かつ快適な使い方です。

高速道路のSA・PAは車中泊OK?

ガソリンスタンドのある双葉SA

それでは、高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)で車中泊してもいいのでしょうか? SA・PAは、高速道路を利用する人が安全に走行するために、休憩などを目的として設置された施設です。

上里SAにて。大型車両の多いSA・PAで仮眠するときは、なるべく駐車場の端に車をとめ、振動や音などの影響を受けないようにするのがコツ

売店や食堂以外は24時間営業で、夜でも駐車場の照明がついていて明るいので、防犯面でも安心です。

そのため車中泊場所として最適のように感じる方もいるかもしれませんが、実は、SA・PAで許されているのは「あくまで休憩のための仮眠」です。仮眠の範囲を明確に線引きすることは難しいのですが、長時間にわたって駐車場を占拠することはマナー違反です。

道の駅、SA・PAだけでなく、自治体運営の公園など公共施設の駐車場では、「車中泊お断り」の場所があります。禁止されている場所でうっかり車中泊してトラブルにならないよう、しっかりと事前に調べて確認するようにしましょう。

車中泊する場所の探し方

西伊豆の海を一望できる静岡県西伊豆「雲見オートキャンプ場」にて

それでは、車中泊できる場所の探し方についてご紹介します。

車中泊場所を探すとき、ネットで「車中泊 関東」「車中泊 北海道」など、地名やエリア名を含めて検索する人が多いと思います。もちろんその方法でも、いろいろな検索結果が出てくるのですが、なかには宿泊が禁止されている場所や、土地の所有者の許可を取っていない場所も含まれているので、気をつけましょう。

では「安心して快適に車中泊できる場所を見るけるのは、どうしたらいいのか?」というと、いくつかおすすめのサービス(サイト)があります。

  1. ① RVパーク、RVパークsmart
  2. ② くるま旅クラブ公式サイト「くるま旅」
  3. ③ Carstay(カーステイ)
  4. ④ タイムズのB

順番に見ていきましょう。

①RVパーク、RVパークsmart

出典:日本RV協会のWebサイト「RVパーク」より

私が車中泊する場所を探すとき、最初に利用するのは、日本RV協会のWebサイト「RVパーク」です。日本RV協会が認定した車中泊専用の駐車場であるRVパークを検索できます。

▼RVパーク
https://rv-park.jp/

宮城県登米市「道の駅三竜堂」に併設されたRVパークライト「RVパークライト道の駅三滝堂」

最近ではRVパークの一種として、簡易的な「RVパークライト」という車中泊施設も登場し、施設数が増えたことで利用しやすくなりました。RVパークライトは、RVパークと比べると設備の基準がゆるく、設備がやや整っていない場所もありますが、車中泊に慣れてきた人であれば問題ないでしょう。

私は旅の目的地を決めたら、ルート近くにRVパークがないかをまず確認します。その次に近隣の入浴施設、食事の場所なども確認しておくと、現場での快適度が格段に上がります。

また、Googleストリートビューで周辺の様子を確認することも忘れません。街から遠く離れた山深い場所だったり、民家がまったくない場所などは、防犯上、避けるようにしています。

「RVパーク道の駅こすげ」に隣接する「多摩源流温泉 小菅の湯」

「源流レストラン」では本格的なピザが食べられる

たとえば、私のおすすめのRVパークに、山梨県北都留郡小菅の「道の駅こすげ」に隣接する「RVパーク道の駅こすげ」があります。すぐそばに「多摩源流温泉 小菅の湯」があり、施設内のレストラン「源流レストラン」では、石窯で焼いた本格的なピザが食べられます。1ヵ所で宿泊場所+温泉+食事のニーズが満たされて、手軽に旅の満足感を得ることができます。

出典:「RVパークsmart」Webサイトより

さらにRVパークの一種として、スマホだけで予約、決済、チェックインが可能な「RVパークsmart」という施設も整備されつつあります。無人の施設なので、チェックアウトやAC電源の利用なども、24時間のうち自分の好きなタイミングでできて便利です。

▼RVパークsmart
https://rvparksmart.jp/

②くるま旅クラブ公式サイト「くるま旅」

出典:くるま旅クラブの公式サイト「くるま旅」より

くるま旅クラブの公式サイト「くるま旅」には、車中泊可能な施設が網羅されています。

▼くるま旅
https://www.kurumatabi.com/

ここで紹介されている施設にはRVパークのほか、「湯YOUパーク」「ぐるめパーク」「ぐるめパーク」「民パーク」などたくさんの種類があり、施設数が多いので、一括して検索するのに便利です。

③Carstay(カーステイ)

出典:「Carstay(カーステイ)」Webサイトより

その他の検索サイトとしては「カーステイ」があります。こちらは先述したとおり、車中泊場所の検索予約サービスです。

▼Carstay(カーステイ)
https://carstay.jp/ja

RVパーク、かんぽの宿の駐車場を活用した車中泊サービス「くるまパーク」なども含まれていますが、カーステイのユニークなところは、一般の方が自分の所有する駐車場などを登録していること。カーステイならではの思いがけない場所を見つけることができます。人通りのある住宅街であったり、市街地に近い場所であることが多く、やはり利便性と安心感があります。施設の設備はまちまちなので、あらかじめどんな施設内容なのかをしっかりと確認することにしています。

④タイムズのB

出典:「タイムズのB」Webサイトより

穴場的な車中泊スペースを探したいときにおすすめなのが「タイムズのB」です。「釣り場の近くにとめる」「登山口の近くにとめる」など、目的別に駐車場を探せるのが便利です。

▼タイムズのB
https://btimes.jp/

出典:「タイムズのB」Webサイトより

ただし、注意点があります。このサイト内に紹介されている駐車場すべてが宿泊可能というわけではありません。各駐車場の詳細情報のところに「宿泊利用〇」という表示があるのですが、それは「クルマを駐車場にひと晩中とめることが可能」という意味で、車内で人間が泊まることも可能かどうかは、それぞれの駐車場に確認する必要がありますので、気をつけてくださいね。

夏の間、車中泊好きに人気の旅先といえば、やはり北海道ですが、夏季限定で車中泊が可能になる駐車場もあります。たとえば道東・摩周湖に近い「道の駅 摩周温泉」では、今年(2021年)は7月21日から9月27日までの期間限定で利用が可能です。こうした耳寄り情報は、TOPページの「お知らせ」コーナーに情報が掲示されているので、チェックしてみてください。

また、この「タイムズのB」には、「キャンピングカーをとめる」というカテゴリーがあり、キャンピングカーに対応した広い駐車場を調べられるので、私のようにキャンピングカーで旅をすることが多い者にとっては助かっています。

車中泊をするときのマナー・注意点

静岡県「浜松市渚園 キャンプ場」にて

車中泊ブームとともに、問題点も出てきました。公共の駐車場で車中泊する人が増えてきたことから、日本RV協会ではマナー厳守の注意喚起を呼びかけています。

最近、「道の駅」や高速道路のサービスエリア・パーキングエリアなどの公共の駐車場で、不当に長く滞在していたり、生活ゴミを不当投棄するキャンピングカーユーザーを退去させようという声が、駐車場の管理者およびメディアの一部から流れてくるようになりました。
多くのキャンピングカーユーザーは、公共の駐車場において、一般の方々の迷惑となるような行動を慎んでいると理解しております。 しかし、ごく一部であっても、このようなマナー違反を犯す方々が今後も出てきた場合は、キャンピングカーを締め出そうという世論が急速に盛り上がっていくことも予想されます。
そうなった場合、いま良識を守って「くるま旅」を楽しんでおられる多くのユーザーにも、窮屈な思いをさせることになるでしょう。

出典:日本RV協会のWebサイト「JRVA」内「マナー厳守への呼びかけ」より

マナー違反で多いのは、

  • 場所の占有
  • ゴミの投棄
  • 騒音

などではないでしょうか。

車中泊マナーとしての鉄則は、大きく2つあると思います。

  • ルールのある場所ではルールに従う
  • まわりの人の迷惑になることをしない

施設を利用するのであれば、施設の掲げたルールに従うのが鉄則です。車中泊OKでも、キャンプ行為が禁止されている場所では、テーブルを出して休憩したり、調理をしたりすることは絶対にダメです。また、ゴミ処理OKの場所以外は、ゴミは持ち帰るのが基本です(有料でゴミ処理が可能な場所もあります)。

私が車中泊しているときに「騒音」だと感じるのは、意外かもしれませんが、ドアの開閉音です。さあ寝ようと車内に横になっていると、近くのクルマから聞こえてくる「バタン」という音が気になります。いずれにせよ、夜21時以降は、大きな音を立てないように心がけたいですね。

自分たちは車内で楽しんでいるけれども、まわりの人たちとの温度差が激しい……なんてことにならないようにしましょう。車中泊は共存して楽しむものなのです。

車中泊するなら最低限揃えておきたいグッズ3点

最後におまけとして、これから車中泊する方におすすめのアイテムを3つ挙げます。

  1. ① マット
  2. ② 照明
  3. ③ 目隠し

これが私の考える、車中泊するなら最低限揃えておきたいグッズ3点です。

まずは、マット。安眠のために必要なのが、フラットな寝床です。自動車のシートを倒したフルフラットは、実際に寝てみると完全にフルフラットというわけではなく、少し凹凸があったり、素材や硬さの違いが気になったりして寝づらいことがあります。

そんな不具合を解消するのがマットレスです。空気を入れるタイプもありますが、私はウレタンフォームのマットレスで、サーマレスト「リッジレスト ソーライト」を愛用しています。

次に揃えたいのが照明です。私が車中泊のときに使っているのは、高照度のLEDライト「LUMENA(ルーメナー)」です。フックに吊るして使ったり、手に持って暗い場所を照らすこともできます。

キャンプであれば、コンパクトなランタンタイプでも問題ありませんが、車中泊するときは、なるべく光が遠くまで届くタイプを選ぶことをおすすめします。というのも車内は、シート下やドアポケット付近など光の届きにくい場所が多いので、見えづらいとストレスを感じるのです。明るいライトがあると、ものが落ちたときなど、探すのに便利です。

カーテンはニトリの通販で買った難燃・遮光タイプ。カーテンレールは日中製作所のスリムレール

最後に、目隠しのためのカーテンやシェードです。窓にカーテンやシェードがないと、夜でも、体を横にしたときに街灯の光が差し込んできて、眩しくて眠れない……なんてこともあります。

フロントウィンドウにはクルマ用サンシェードを使用

また、外からの視線を遮るためにも必要です。夜間、照明をつけると車内の様子が丸見えになってしまうのは、ちょっと恥ずかしいですね。外から見えないようにすることで「車内に人がいるかもしれない」と思わせ、防犯効果も期待できます。

車中泊をより快適にするグッズ3点

さらにおまけとして、車中泊を快適にする追加のアイテムを3つ挙げるとしたら、以下です。

  1. ① ウィンドウ用の網戸
  2. ② テーブル
  3. ③ ポータブル電源

Aizu(アイズ)の「ウィンドーバグネット」は車種別に設計されたピッタリサイズ

ウィンドウ用の網戸は、窓枠にしっかり固定するタイプもあれば、窓部分にかぶせる簡易的なタイプもあります。車中泊では、車内で食事をすることも多くなりますから、においがこもらないよう換気のためによく窓を開けるので、虫除けの網戸があると快適です。

そしてテーブルがあると、車内生活の質が格段に向上します。クルマの中は意外に平らな面がないので、食べ物や飲み物を置いたり、小物を置いたりできるテーブルは、ぜひ用意したいですね。

最後に、ポータブル電源。車中泊の旅ではクルマを停止している時間も長いので、スマホをはじめ各種電気機器の充電のためにポータブル電源は不可欠です。最近はコンパクトかつ大容量のタイプもいろいろ出てきました。私が普段使っているのは「BLUETTI(ブルーティ) EB70」で、電力容量716Wh、AC出力700Wのパワーが長所。このくらいの容量があると、冬場にひと晩電気毛布を使ったり、動画をのんびり鑑賞したりしても安心です。

まとめ:車中泊場所は安心・快適なところを選ぼう!

車中泊は魅力的なカーライフのひとつ。クルマをより身近に感じながら旅をする新しい感覚。一度味わうと忘れられなくなり、またすぐ旅に行きたくなってしまうことは間違いないでしょう。

これから車中泊デビューする方、とくに女性の方には、安心・快適にクルマで宿泊できるオートキャンプ場やRVパークをおすすめします。車中泊が禁止されている場所に泊まって、怖い思いや不快な体験をすることがないようにしてくださいね。

車中泊に興味を持ったのなら、車中泊できる場所を探してみて、実際にアイテムを揃えてみてください。すぐに新しいカーライフがスタートできますよ。

※1 本記事を参考にされる場合は、自己責任にもとづいたご判断のうえ行ってください。 ※2 本記事に掲載された情報は、記事公開時点のものです。

文/渡辺圭史
写真/渡辺圭史、木村琢也
編集・文/平林享子(LIG)

※この記事は、カエライフに2021年8月6日に掲載されたものです。

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(12月1日まで)
応募はこちら!(12月1日まで)