菰田潔のなるほど運転レッスン(第18回)|安全な一時停止
こんにちは、菰田潔です。私と一緒に『今さら人に聞けない運転の基本』を動画でおさらいしてみませんか? ひとつひとつチェックしていけば、きっといまより運転がうまくなりますよ! 連載第18回は、安全な一時停止について解説します。
停止線の位置には重要な意味がある。まずは停止線で必ず止まろう
見通しの悪い交差点では、停止線で止まっても周りが見えない。これでは一時停止をする意味がないと思うかもしれません。しかし、それは間違い。交差している道路を通行する側にとっては、停止線で止まらないで出てくる車は大変な脅威となるのです。
一時停止で止まらず、そのまますっと出てくると、交差してくる車両側は、そのまま出てきてぶつかってしまうのはないか、という恐怖感を覚えてしまい、とても怖いです。一時停止の線の位置には、重要な意味があるのです。
停止線で止めた後は、ゆっくり前進し、二度止めて確認
しかし、停止線で止まったからといって、それですべて安全かというと、そうでもありません。停止線からでは、安全が十分に確認できないという場合が多いのです。
そこで、一度、車の先端を停止線に合わせて止めた後に、交差する道路から見えるように、車の先端が少し出たところまで進んでもう一度止めます。さらに、目視で左右の安全確認ができるところまで少しずつ前に出て、左右が見える位置にきたら三度目の停止を行い、安全確認を確実に行うようにします。
<プロフィール>
菰田潔(こもだ・きよし)
多くの運転講習会で講師を務めるモータージャーナリスト。その理論的で分かりやすい教え方から”プロフェッサーこもだ”とも呼ばれることも。
※この記事は2013年7月に公開した動画を元に再編集したものです。