ハミルトンがF1最多タイ7回目のチャンピオン獲得。数字で見るその記録。
ルイス・ハミルトンがF1の2020年シーズンチャンピオンを獲得した。今回で通算7回目となり、ミハエル・シューマッハの最多記録と並んだ。ハミルトンの記録を振り返りつつ、彼が達成した記録、達成できていない記録を紹介しよう。
ハミルトンはさまざまな記録を更新中
ルイス・ハミルトンは、2007年にマクラーレン・メルセデスからF1デビューを果たした。デビューイヤーに初優勝を果たすと、翌2008年に同チームで初のF1チャンピオンを23歳で獲得。2013年に現在のメルセデスに移籍し、2014年、2015年、2017-2019年とチャンピオンの回数を重ねていった。そして2020年の今シーズンは第14戦トルコGPで優勝しチャンピオンを決めた。これで、チャンピオン獲得数はミハエル・シューマッハが保持する最多記録「7回」と並んだことになる。
またメルセデスに移籍してからハミルトンは、シューマッハなどが持つ数々の記録を塗り替えてきた。例えば、通算ポールポジション(予選1番手)獲得回数、通算フロントロー(予選2番手以内)獲得回数、通算ポールトゥウイン(予選1番手からの優勝)獲得回数、通算表彰台(決勝3位以内)獲得回数、通算入賞(ポイント圏内での完走)回数、そして通算優勝回数などを更新しているのだ。
歴代1位記録(2020年第14戦トルコGP終了時点)
・チャンピオン獲得回数 7回※1
・通算獲得ポイント 3738ポイント
・通算ポールポジション獲得回数 97回
・通算フロントロー獲得回数 150回
・通算ポールトゥウイン獲得回数 54回
・通算表彰台獲得回数 163回
・通算入賞回数 225回
・通算優勝回数 94勝
・連続入賞記録 39回
・毎年優勝連続記録 14年
・年間最多表彰台獲得 17回※2
・年間全レース入賞 2回(2017年、2019年)
・年間最多獲得ポイント 413点(2019年)
※1ミハエル・シューマッハとタイ記録
※2セバスチャン・ベッテルとタイ記録
シューマッハ、ベッテルの偉大な数字
さまざまな記録を更新しているハミルトンだが、そんなハミルトンでも達成できていない記録も多く残っている。それらの記録を紹介しよう。
・連続チャンピオン獲得 5連覇(ミハエル・シューマッハ/2000年-2004年)
・連続優勝 9連勝(セバスチャン・ベッテル/2013年)
・連続表彰台 19回(ミハエル・シューマッハ/2001年-2002年)
・連続ポールトゥウイン 6連続(ミハエル・シューマッハ/2000-2001年)
・年間最多優勝回数 13勝(ミハエル・シューマッハ/2002年、2004年)
・年間最多ポールポジション獲得 15回(セバスチャン・ベッテル/2011年)
・年間最多ファーステストラップ回数 10回(ミハエル・シューマッハ/2004年、キミ・ライコネン/2005年、2008年)
・通算ファーステストラップ獲得 77回(ミハエル・シューマッハ)
F1で主要な記録を紐解くと、シューマッハとセバスチャン・ベッテルの名を多く目にする。シューマッハは25歳で初タイトル、最後のタイトルは36歳での獲得。そして43歳で引退した。ベッテルは23歳で初タイトル、最後のタイトルは26歳での獲得。そして現在は33歳で来年もF1ドライバーを続行する。対してハミルトンは35歳で、特にベッテルとは激しいレースのなかで互いを高めあい数々の記録を残してきた。
そして2021年にハミルトンがチャンピオンを獲得すると、シューマッハの記録を超えて単独歴代1位となる通算8回、また連覇記録は5となりシューマッハに並ぶこととなり、名実ともに歴代ナンバーワンのF1レーサーと称されるだろう。
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