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最終更新日:2020.04.15 公開日:2020.04.15

免許停止が多い県はどこ?。最新の運転免許統計から考える(2)

毎年3月、警察庁から発表される運転免許統計。運転免許の保有者数に始まり、免許証の交付件数、運転免許試験の受験者数や合格率など、運転免許にかかわる数値データを1年分まとめたものである。そして都道府県別の免許停止件数も。免許停止件数は都道府県ごとにどのような違いが出ているのだろう。

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 2019年、日本の運転免許統計は、史上初めてのことが2つみられた。まず、日本のモータリゼーション始まって以来の、免許保有者数の減少である。8200万保有者のうちの15万人が前年比で少なくなった。減少率にすると0.2%弱であるとはいえ、初めて減少を経験したのである。

 そしてもう一つは、運転経歴証明書の交付件数が高齢者で2倍以上の増加を示し、結果、全体として50万件を超えるほどにまでなった。後期高齢者だけでなく、高齢者全体で増えている。高齢者の暴走事故のニュースが増加した社会背景もあるだろうが、過去最高の増加件数及び増加率であった。

 そのほかにも、免許統計史上初めてのことはあったかもしれないので、気づいた読者諸兄はぜひとも編集部にご一報いただきたい。

 さて、今回は、都道府県別データをご紹介しよう。免許停止件数である。

 全体でみると、19年は前年より良いデータであった。18年は免許停止件数は23万7792件で、19年は21万1311件。免許保有者10万人当たりでみても、18年が288.9件であったのに対し19年は257.2件と減少した。

 ところが各都道府県別にみると、この全国の平均値よりもよい(少ない)道県が37もあり、逆に悪い県は10都府県しかなかった。つまり、この10都府県の免許停止件数は、他に比べてかなり多かったことになる。

免停件数が多い10都府県

警察庁 令和元年版運転免許統計より編集部で作成

 まず、1位の大阪府が相当多い。とはいえ、18年の大阪府は免許停止件数が3万件を超えていたので、19年は大きく改善した結果である。

 その隣県である兵庫県が2位、3位奈良県、4位和歌山県と近畿圏がTOP4を占める結果となった。道路網等が同じエリアであることも、関係あるのかもしれない。

 また、過去に交通死亡事故件数で全国1位となった愛知県や、10万人当たり死者数1位となった香川県なども10強の一角を占めている。

 続いて、人口10万人当たりの免許停止件数が少ない10自治体をご紹介。

免停件数が少ない10県

警察庁 令和元年版運転免許統計より編集部で作成

 ご覧のように、新潟県が最も免停件数の少ない自治体となった。新潟県と、大阪府・兵庫県は3倍以上の差がある。概して東北は優秀で、秋田県、岩手県、青森県、福島県と4県が上位10自治体を占めた。甲信越も加えると6自治体にもなる。冬場に雪道を経験することとも関係あるのだろうか。

 また、近畿地方でも、滋賀はこちらにランクイン。テレビの「秘密のケンミンSHOW」などでは、しばしば滋賀と京都の関係などが面白おかしく取り上げられるが、県民性の違いもあるのだろうか。

 以下に、全都道府県のデータを掲載する。みなさん、あれこれ想像しながら、法令順守の運転に努めていただきたいものである。

警察庁 令和元年版運転免許統計より編集部で作成

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