阪神高速1号環状線リニューアル工事、11月10日から20日まで終日通行止め
阪神高速道路株式会社(以下、阪神高速道路)は、2020年11月10日から阪神高速1号環状線のリニューアル工事に伴う通行止めを実施する。期間は10日間で、梅田~夕陽丘が終日通行止めとなる。20日~27日は区間を縮小し、南森町・扇町付近が工事のため終日通行止めが実施される。
約20年ぶりの大規模補修工事
阪神高速道路は、構造物の長寿命化に向けた「高速道路リニューアルプロジェクト」の一環として、「1号環状線リニューアル工事2020南行」を実施する。
1日の利用台数が約25万台(2019年平日平均)にも上り、大阪都市圏の道路ネットワークの最重要道路の一つである環状線。前回の大規模補修工事から約20年が経過し、経年劣化により舗装や伸縮継手などの損傷が顕在化している。また、供用開始から50年以上が経過し、車両の大型化や大型車の走行負荷の蓄積で道路橋の床面であるコンクリート床版などで、構造物の損傷が進展しつつあるという。10日間の終日通行止めを伴う今回のリニューアル工事により、道路の安全性と走行性の向上、沿道環境の改善と長寿命化を図る。
工事は2段階に分けられ、まずステップ1として1号環状線(梅田~夕陽丘)で11月10日から実施。コンクリートの床版の取り替えや防水機能の向上、舗装の補修と伸縮継手の取り替え、道路標識や看板、区画線の改良を行う。ステップ2では、通行止め区間を12号守口線 南森町・扇町付近のみに縮小した上で、20日から7日間継続でコンクリート床版の取り替えを完了させる予定となっている。
詳細については、以下の通り。
【『1号環状線リニューアル工事2020南行』概要】
~STEP1~
区間:1号環状線 梅田~夕陽丘
日時:2020年11月10日(火)午前4時~20日(金)午前6時
工事概要:コンクリート床版の取り替え・防水機能の向上、舗装補修・伸縮継手取り替え、道路標識・看板取り替え、区画線改良
~STEP2~
区間:12号守口線 南森町・扇町付近
日時:2020年11月20日(金)午前6時~27日(金)午前6時
工事概要:コンクリート床版取り替え
※ 舗装補修、標識取り替え工事等の残工事についても実施
工事期間中は周辺道路で激しい渋滞予測
通行止めに伴い、周辺では激しい渋滞が予測されている。阪神高速道路においては、通行止め区間直近の端末出口周辺(11号池田線 梅田出口、12号守口線 南森町出口、1号環状線 土佐堀出口、13号東大阪線 森之宮出口など)では、信号待ちなどによる滞留車両の影響により激しい渋滞が発生する可能性が高い。また、近畿自動車道や一般道路においても迂回の車両増加による渋滞が予測される。阪神高速道路では、こうした渋滞緩和対策として、大阪市内の通過を避ける「広域迂回」や高速道路を降りて一般道路へ迂回してから乗り直しても同一利用とみなされる「迂回乗継」を呼びかけている。
「広域迂回」においては、迂回ルートを選択する際の目安として、東大阪、三宝、海老江、三宅の各 JCTの手前に所要時間を比較する簡易情報板を設置するという。
「迂回乗継」では、特設サイトに「う回ルート検索システム ~1号環状線リニューアル工事2020南行対応~』が用意されている。これは、今回のリニューアル工事に対応した総合的な経路検索サービスでPC、スマートフォンに対応。出発/到着地、および出発/到着時間を入力すれば、渋滞影響の予測を踏まえたルートや所要時間を確認することが可能だ。同サイトでは、渋滞予測情報なども確認できる。
【『1号環状線リニューアル工事2020南行』特設サイト】
URL:https://hanshin-exp.co.jp/renewal/loop-s2020/
また、時差利用で渋滞のピーク時間帯を避けた利用も有効だ。公開されているピーク予測によると、ピークは8時~10時、16時~19時。大規模な工事だけに交通への影響も大きいが、各自が時間に余裕を持ち、当該区間の利用を避けるなどするのが賢明だ。
なお、最新の情報については以下Webサイトで確認が可能なので、利用時にはあわせて確認していきたい。
日本道路交通情報センター
URL:http://www.jartic.or.jp/
モバイル向け交通情報サービス「阪神高速はしれ Go!」
URL:https//www.8405.jp/