NEXCO中日本が提供する「オフィスのサービスエリア」とは。ご当地菓子をオフィスで楽しもう
全国のSA・PAで販売されているご当地のお菓子を、オフィスで購入できるサービス「オフィスのサービスエリア」をご存じだろうか。提供するのはNEXCO中日本で、ラインナップには愛知県「しるこサンド」や沖縄県「雪塩ちんすこう」などが並ぶ。SNSでも話題の「オフィスのサービスエリア」とは、一体どのようなものなのだろうか。
まだ知らないお菓子に出会える「置き菓子」サービス
オフィス内にお菓子ボックスを設置する「置き菓子」サービスは、今や多くの人が知るサービスだろう。「オフィスのサービスエリア」は、NEXCO中日本が2017年春にスタートした置き菓子サービスで、全国のSA・PAで扱っている地域のお菓子がラインアップされているのだ。ご当地のお菓子を取り扱うことで「地域に根差したお菓子メーカーの販路拡大」「地域の認知向上」「まだ知らない美味しいものとの出会い」を提供し、地域貢献を図ることを目的としている。
サービス拠点は東京・新橋に構えており、現在は新橋から徒歩圏内の範囲の企業に提供している。導入サイズは33×28×38(cm)とコンパクトなので、広いスペースがなくても設置できるところも嬉しい。設置料や配達料は無料で、お菓子を購入する時には「みちまるくんの貯金箱」に代金を入れるだけというシンプルな仕組みだ。2020年9月時点では、100社以上の企業がこのサービスを導入しているという。
NEXCO中日本によると、取り扱う商品は現在約400種類。愛知県「しるこサンド」や沖縄県「雪塩ちんすこう」、静岡県「バリ勝男クン」、高知県「ミレービスケット」、新潟県「網代焼」など、実に幅広い。商品は定期的に入れ替わるほか、1週間に1度は新商品の発売も目標としており、新しいお菓子探しを継続している。さらに提供商品の中には、期間限定商品もあるといい、代表的なものでは、土用の丑の日企画として、静岡県の銘菓「うなぎパイ」を1週間限定で販売するなど、季節やイベントに合わせて利用者を楽しませてくれる。
「オフィスのサービスエリア」の導入企業の反応について聞いてみると、地方出身の利用者からは「東京で買えるのはありがたい」「懐かしい!」といった声が多く寄せられているそうだ。また、地方出身者の「地元ネタトーク」のきっかけになることもあり、社内コミュニケーションが活発になったという声も多いのだとか。
最近では、SNS上でも「オフィスのサービスエリア」の地域貢献の取り組みへの応援メッセージなどが多く寄せられることがあり、その中には同サービス導入を希望する企業の声も見られるという。そうした声を受けて、NEXCO中日本では、企業向け配送サービスや個人宅への宅配サービスなど、新たなサービスを模索するとともに、今後はサービスの利便性向上のため、電子決済の導入を予定しているということだ。
より多くのご当地菓子を扱うことで、さらなる地域の認知向上を目指し、現在ではSA・PAで取り扱っていないご当地のお菓子も販売することがあるという。「オフィスのサービスエリア」は、これからもまだ知らない地域の美味しいものに出会うきっかけを与えてくれそうだ。