新登場のご当地ナンバープレート17地域!5月11日から交付開始。
国土交通省は、新たに17地域の地方版図柄入りナンバープレートについて交付開始日を2020年5月11日(月)と発表した。事前申し込み開始日は4月13日(月)から。
新たに17地域、走って地域の魅力を広げる地方版図柄入りナンバープレート。
地方版図柄入りナンバープレートは、2018年10月に全国41地域において交付を開始した。マイカーユーザーにとっては、 “ご当地ナンバープレート” としてその存在はおなじみであろう。交付の目的は、地域の風景や観光資源を図柄に採用し、マイカーユーザーが “走る広告塔” として地域の魅力を広げることだ。今回、新たに17地域の地域名表示による図柄入りナンバープレートが追加、5月11日(月)交付開始されることが決定した。
【新たな地域名表示による地方版図柄入りナンバープレート地域一覧】
知床/苫小牧/弘前/白河/松戸/市川/船橋/市原/江東/葛飾/板橋/上越/伊勢志摩/四日市/飛鳥/出雲/高松 全17地域
各地域思い思いのデザインは、眺めているだけでも賑やかで楽しい。本記事では、新しい17地域のナンバープレートを一挙に紹介しよう。
【北海道:知床(北海道斜里郡、野付郡、標津郡、目梨郡/苫小牧:北海道苫小牧市】
知床は世界自然遺産に登録されているエリアだ。「知床」ナンバープレートには、そんな世界に誇る雄大な自然と、そこで暮らす希少動物たちが描かれている。実は山の残雪の模様のように見える部分に、野生動物の姿が隠れているのでぜひ探してみてほしい。
そして、アイスホッケーの聖地、苫小牧の図柄では競技で使うスティックとパック。下部の湖は、国指定の鳥獣保護区のウトナイ湖だ。苫小牧市マスコットキャラクター「とまチョップ」が、市の場所をスティックで指し示してくれているのもご当地ならではの微笑ましさである。
【東北地方:弘前(青森県弘前市、中津軽郡)/白河(福島県白河市、西白河郡)】
「弘前」の図柄に描かれている桜は弘前公園のもの。弘前城のお堀に、まるで絨毯を敷いたように花びらがたゆたう風景が有名だ。そんな風景と弘前城、「津軽富士」としても名高い岩木山が並び、風光明媚で風情が感じられるデザインとなっている。
「白河」のナンバープレートは、日本100名城のひとつである天守閣 白河小峰城、そして郷土品の「白河だるま」が印象的だ。白河だるまは、約300年前に、白河城主、松平定信公が城下の繁栄を願って職人たちに作らせたのがはじまりだそう。桜の鮮やかさも相まって、地域の繁栄を願う気持ちが伝わってくる。
【関東地方:松戸(千葉県松戸市)/市川(千葉県市川市)/船橋(千葉県船橋市)/市原(千葉県市原市)/江東(東京都江東区)/葛飾(東京都葛飾区)/板橋(東京都板橋区)】
関東では7地域が新たに追加される。まず千葉県といえば梨の名産地というだけあって、「市川」と「船橋」のナンバープレートに梨の図柄が採用されている。とはいえ、市川は江戸川と都会の街並み、船橋は東京ドーム約8個分の広さを誇る「アンデルセン公園」、とそれぞれ市の特徴も取り入れられており、ご当地感はばっちりだ。
「松戸」の図柄は、江戸時代より今まで現存している江戸川の渡し船「矢切の渡し」、そして約50,000株が植栽されている本土寺のアジサイと桜が描かれている。文化と自然の豊かさが表現されたデザインは、一般投票の際にも「松戸らしい」と好評だったようだ。そして「市原」はSLをモチーフにした列車 里山トロッコとその線路沿いにある菜の花と桜がのどかな風景が図柄にデザインされている。
「江東」では、東京湾にかかる東京ゲートブリッジが図柄に採用された。「江東区の輝く未来をイメージした」デザインで、ゲートブリッジが未来への懸け橋としての象徴にも感じられる。次に、葛飾区といえば、「男はつらいよ」や「こちら葛飾区亀有公園派出所」など下町を舞台にした作品で有名な地域だ。「葛飾」のナンバープレートでは、区内にある3つの川(江戸川、中川、荒川)と、菖蒲、カワセミが織物や染物風のデザインで表現されている。下町の風情を感じさせる和のデザインは、まさに「葛飾」らしい図柄だと思う。
「板橋」は、カラフルでシンボリックなデザインが特徴的だ。板橋区の花(ニリンソウ)、木(ケヤキ)、鳥(ハクセキレイ)を地模様に、外枠をチェッカーフラッグ柄で囲うことで若々しいイメージを演出しているのだとか。チェッカーフラッグといえば、勝者のシンボルとして馴染みが深いと思う。そう考えると明るく晴れやかな印象がぐっと増して見える。投票でも過半数の支持を得た躍動感あふれる図柄だ。
【北陸信越地方:上越(新潟県糸魚川市、妙高市、上越市)】
北陸信越地方で追加される「上越」の図柄には、日本海ともに導入される3市の特色がそれぞれ描かれている。上越市は、 “越後の龍” こと上杉謙信と日本三大夜桜のひとつに数えられる高田公園の桜。妙高市からは日本百名山に選定されている妙高山、糸魚川市からは良質で稀少性が高いと評されている翡翠の勾玉だ。
【中部地方:伊勢志摩(三重県伊勢市、鳥羽市、志摩市、多気郡、度会郡/四日市(三重県四日市市)】
「伊勢志摩」はお伊勢さんの通称でも有名な「伊勢神宮」の鳥居を、二色で表現した風がくぐり抜けているデザイン。赤い風は人々の交流、青い風は志摩半島を囲む海の潮風をイメージしているそうだ。伊勢志摩の魅力と情緒が感じられる図柄はまさに “広告塔” らしいナンバープレートだ。そして「四日市」のナンバープレートは、工場夜景としても有名な四日市コンビナートの光が、夜の海面に反射して輝く様子が採用されている。
【近畿地方:飛鳥(奈良県橿原市、磯城郡、高市郡)】
「飛鳥」のナンバープレートには、発表時に「かっこいい」と話題にもなった「朱雀」が描かれている。朱雀とは東西南北を守る四神のうち、南の守護神のこと。力強く羽ばたく姿には、地域の飛躍への願いが込められているそうだ。
【中国地方:出雲(島根県出雲市、仁多郡、飯石郡)】
「出雲」も、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の図柄が発表当時から話題を呼んだナンバープレートだ。八岐大蛇の色は虹をイメージした七色。出雲神話ゆかりの地ならではのデザインからは、地域の発展を願う力強さも感じられる。
【四国地方:高松(香川県高松市)】
「高松」は、源平合戦の古戦場として知られる屋島を、高松港から望む風景が採用された。地域の歴史と自然を、シンプルかつ印象的にデザインしたナンバープレートからは、風光明媚な高松市の魅力が伝わってくる。
地方版図柄入りナンバープレート、料金は4月上旬公表予定
地方版図柄入りナンバープレートの交付には、手数料が必要となる。今回追加される17地域の料金については、4月上旬頃に公表予定とのことだ。また、ナンバープレートにはモノクロ版とフルカラー版の二種類がある。フルカラー版を希望する場合は、申し込み時に寄付金1,000円を払うことで取得可能だ。なお、この寄付金は各地域の交通改善や観光振興などに活用されるそうだ。申し込みはWEBサイトおよびディーラー・整備工場等で可能となっている。
【WEB申込サイト】
図柄ナンバー申込サービス:https://www.graphic-number.jp/html/GKAA0101.html