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オーバーヒートでエンジン載せ替え!? 高額な修理費につながるオーバーヒートの原因と対策を解説

夏は気温が高く冷却水の温度も上がりやすい。最近は少なくなったものの、整備が十分でない状態で渋滞に巻き込まれると、オーバーヒートすることもある。決して他人事とは思わず、夏に向けてオーバーヒートの対策をしておこう。

文=宮本 菜々(KURU KURA)

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オーバーヒートの原因は冷却水の漏れや不足?

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みなさんご存知だろうが、走行中のクルマのエンジンは熱くなる。普段は、冷却システムでコントロールしているので、熱くなっても問題はないのだが、たとえば冷却システムが異常をきたすと、エンジンが異常に高温になる「オーバーヒート」が発生する。オーバーヒートを起こすと、ひどい場合はエンジン内部が損傷して、エンジンそのものを載せ替えなければいけなくなることもある。

ちなみに、エンジンの載せ替えは車種や条件でさまざまだが、数10万円から100万円以上かかることもある。そこまでいかなくても、部品交換が必要だったり、エンストしたときにレッカー搬送が必要になったりすると、高額な修理費がかかることもある。

オーバーヒートの原因は、ラジエーター、ウォーターポンプなどの冷却システムの異常、冷却水の漏れや不足、エンジンオイルの不足や劣化に起因することが多い。これらと、高い気温や渋滞時のノロノロ走行、長い登坂や急発進を繰り返すなどのエンジン負荷の高い運転が重なると、よりオーバーヒートを起こしやすくする。

オーバーヒートに気付けるか!?

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オーバーヒートの状態で走り続けると、エンジンが焼き付き、走行不能になることもある。だからこそ、オーバーヒートは早期発見が重要だ。では、オーバーヒートの前兆はどうすれば分かるのだろうか。

水温計の針がH付近になるor水温計のマークが赤くなる

水温警告灯は水温計のメーターのあるタイプとないタイプで表示が違う

オーバーヒート時には冷却水の温度が上がるので、メーターパネルの水温計や水温警告灯から、前兆やオーバーヒートが始まっていることを察知できる。

水温計だと、針がHの近くの赤い部分に入っていれば、すぐに安全な場所にクルマを止めよう。水温警告灯が点滅、点灯しているときも同様だ。なお水温計や水温警告灯の場所やデザインは車種によって異なるので、事前にマニュアル等で調べておきたい。

走行中に違和感を覚える

オーバーヒートが発生していると、アクセルの反応が鈍い、スピードの乗りが悪い、エンジンの回転が安定しないなど、運転時にも違和感を感じるようになる。異音がすることもあるので、運転していてクルマの様子が変だと感じたら、安全な場所にクルマを止めて確認しよう。オーバーヒートの可能性もあるし、他の不具合が発生しているかもしれない。

エンジンルームの甘い匂い

冷却水が漏れて減っていると、オーバーヒートの原因になりやすい。冷却水が漏れると、甘い匂いがすることがある。もし運転中に気づいたら、冷却水が漏れてないか、こまめに冷却水の量をチェックしよう。

オーバーヒートしたらどうする!?

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では、オーバーヒートしてしまったらどうすればいいだろう? オーバーヒートしたときの対処法も知っておこう。

1)安全なところにクルマを止める

オーバーヒートに気が付いたら安全な路肩、道路脇、付近の駐車場などにクルマを止める。このとき、基本的にはエンジンはかけたままにしておく。いきなり止めると冷却水の温度が急上昇したり、エンジンオイルの油膜切れによってエンジンが焼き付くことがあるからだ。ただし、冷却ファンが止まっていたり、冷却水が漏れてなくなっていたり、異音や異臭がするときは、エンジンを停止する。

2)ボンネットを開けてエンジンルームの風通しをよくする

クルマを止めたらボンネットを開けてエンジンルームの風通しをよくする。エンジンルームは高温になっているので、開けるときには火傷に注意しよう。

3)ロードサービスを要請する

オーバーヒートの状況によるが、エンジンルームの温度を下げれば、再度、エンジンを始動できることもある。ただし、どのようなダメージが発生しているか分からないので、ロードサービスを要請するなどして整備工場等でクルマをチェックしてもらおう。

発生すると面倒なオーバーヒート。日常点検と定期点検をしっかりと行い、運転中も水温計を確認する癖をつけるなどして、トラブルを回避したいものだ。

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