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最終更新日:2019.05.23 公開日:2019.05.23

ブランド別・輸入車登録台数ランキング2018。最も売れたのはどのブランド?

月ごとに輸入車登録台数の統計を発表している「日本自動車輸入組合(JAIA)」は4月4日、2018年度における輸入車新車登録台数を発表した。

輸入車新規登録台数は3年連続増加

出典:日本自動車輸入組合・2018年度 輸入車新規登録台数(速報)

 まず上表を見てみよう。2018年度の外国メーカー車の輸入車新規登録台数は、30万7682台となり、2017年度と比較すると1.2%増加している。日本メーカー車の輸入新規登録台数は、2018年度で5万5728台。2017年度と比較すると17.5%増加している。また、日本メーカー車を含めた輸入車新規登録台数の総計は、2018年度で36万3410台 。2017年度と比較すると3.4%増加していることが分かる。なかでも、日本メーカー貨物車の伸び率が高く前年比127%と大きく伸ばした。

2008~2018年の輸入車新規登録台数の推移。ここ10年で約14万台増加した。

 上グラフを見てみると、輸入車新規登録台数は2016年から3年連続で増加。2014年に減少したものの、2008年度では約22万台だった登録台数は、昨年度は約36万台となり、10年間で見ると増加傾向にあるといえる。輸入車新規登録台数が増加している要因について、今回は海外ブランド車の登録台数から見てみよう。

ブランド別輸入車登録台数ランキング・トップ10

 輸入車のブランド別新規登録台数(日本メーカーを除く)トップ10をランキング化した下表を見てみよう。(ランキング全データはページ下部に掲載した)

※乗用車・貨物車・バスの新規登録台数合計。(日本メーカーを除く)

 1位はメルセデスベンツ(独)で6万6948台。2017年度と比較すると1489台減少したが、2位を1万台以上引き離し国内シェア約19%を獲得している。

 2位はフォルクスワーゲン(独)で5万2044台。2017年度と比較すると3892台増加した。前年度2位のBMW(独)抜いた。3位はBMW(独)で5万886台。

ドイツ勢が登録台数を落とす中、それ以外の欧州勢は登録台数増加

 上表に赤枠で示した部分を見ると、トップ5までに入っているブランドは、すべてドイツのブランドであることが分かる。しかし、5ブランド中3ブランドが前年度より登録台数を落としていることも見てとれる。

 一方で、上表青枠で示した6~9位の各ブランドは前年度より登録台数を伸ばしていることが分かる。これにはどんな理由があるのだろう。

 ボルボ(6位)、プジョー(8位)、ルノー(9位)などは、前年よりも新規登録台数を伸ばしている。これらのブランドはどれも、昨年新車を発売していることがその理由だと考えられる。なかでもボルボは、昨年3月に発売した高級コンパクトSUV「XC40」が「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。それが起爆剤となり、登録台数を伸ばす一因となったと推測できる。

 ジープ(7位)が前年よりも新規登録台数を伸ばしたのは、近年のアウトドアブームでSUVの人気が高まっていることが理由であると思われる。ジープの輸入販売を行うFCAジャパンによると、昨年10月に発売した新型クロスカントリーカー「ジープ・ラングラーJL」およびコンパクトSUV「コンパス」が過去最高の販売台数を達成したという。これも新規登録台数を伸ばした一因といえるだろう。

グループ別・輸入車新規登録台数ランキング

 次にグループ会社ごとに合算してグループ別の輸入車新規登録台数をランキング化した。(日本メーカーを除く)

 ブランド単体で見ると、メルセデス・ベンツが登録台数1位であるが、グループごとに合計すると1位はフォルクスワーゲングループ(VW)になる。VWグループは、アウディ、スカニア、ベントレー、ブガッティ、ポルシェ、ランボルギーニと名だたるブランドを傘下に収めており、それらを合計すると8万4039台となる。

 2位のBMWグループは、BMWミニ、ロールスロイス、BMWアルピナを傘下に収めており、合計すると7万7128台となる。

 3位のダイムラーグループは、メルセデス・ベンツ、スマート、ウニモグを傘下に収めたグループで合計すると6万9960台となる。

※乗用車・貨物車・バスの新規登録台数合計。(日本メーカーを除く)

 グループ全体の新規登録台数のトップ3はドイツ勢となった。ドイツ車の登録台数が多い理由は、ディーラーの多さが理由と推測できる。他国のブランドに比べ販売窓口が多いため、おのずと販売台数も多くなるのだ。

2018年度 輸入車新規登録台数ランキング 全データ

 輸入車のブランド別新規登録台数の全データは下表の通りである。

※乗用車・貨物車・バスの新規登録台数合計。(日本メーカーを除く)

多くのスパーカーが登録台数増加

 上表を見ると、フェラーリ(25位)、ランボルギーニ(28位)、アストンマーティン(32位)、マクラーレン(34位)などのスーパーカーも昨年より新規登録台数を伸ばしていることが分かる。これらスーパーカーは高額なため台数こそ上位にはランクインしないが、その人気は衰えていないようだ。ちなみに昨年のランボルギーニの日本での販売台数は世界3位だという。日本は、世界的に見てもスーパーカーが売れている国なのである。

 自動車業界のトレンドや新車発売時期などにより変化する輸入車の新規登録台数。今年度の変化にも注目したい。

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