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最終更新日:2019.05.09 公開日:2019.05.09

予告通り、正答率○割切った!? 今度こそ難問! …だったのか?【クルマ好き4択・シルエットクイズ第3回・解答編】

メイトパークの公式Twitterにて、実施中の「クルマ好き4択」。今回は快傑スーパーカー仮面が自信を持って(?)出題した、難問! …のはず。はたして結果は?「シルエットクイズ」第3回の解答編をお届けします!

 第1回は正答率90%近くに達し、もっと難しい問題を望む声が! そこで助っ人として、70年代ブーム時にスーパーカー好きとして目覚めたという”快傑スーパーカー仮面”を招聘。しかし、第2回も正答率80%超。第3回こそ正答率50%切りの難問を出してくれるものと期待したところ、返事は「任せておけ、正答率80%を切ってみせるわ!」という、語気の強さと反比例な数字。はたして、今回の「このフェラーリは何?」、正解のクルマは? そして正答率は!?

 正解は「テスタロッサ」だったのですが、全78票の投票で、正答率は76%! まぁ、有言実行にはなりましたね、快傑スーパーカー仮面さん。

 「快傑スーパーカー仮面「ほれ見ろ。いったとおりだろ」

 正答率80%切りを達成したからって、ドヤ顔されても。

 「何をいう。お前さんがわかりやすすぎるヒントをいわなければもっと下がっただろうが」

 いやー、ヒントがなくてもあまり変わらなかったんじゃないですかねぇ。ともかく、次こそ難しい車種をお願いしますよ。70%切りじゃなくて、60%切りぐらいになるような。

 「ふっふっふ。実はもう選んであってな。次は間違いなく正答率が下がるぞ。もしかしたら60%切りもいけるかもな」

 ほう、それは楽しみですねぇ! 第4回ヒント編を楽しみにしてます!!

「テスタロッサ」は80年代のフェラーリのフラッグシップモデルだった!

 それでは、正解のフェラーリ「テスタロッサ」の勇姿をご覧いただきましょう。今回は、別記事『サイドスリットに萌え…日本に最も輸入されたフェラーリのフラッグシップモデル「テスタロッサ」に迫ってみた!!』および『【オートモビルカウンシル2018】「テスタロッサ」、「512BBi」、「ディーノ」など、フェラーリを集めてみた!』に掲載した画像および未使用画像を使用しました。

 「テスタロッサ」は、1974年に登場した「365GT4/BB」から始まった、5Lの排気量のボクサー(※1)12気筒エンジンをミッドシップに搭載するというコンセプトを踏襲したフラッグシップモデル。1984年からリリースが始まりました。

※1 正確にはボクサー(水平対向)エンジンではなく、バンク角180度のV型エンジン

 エクステリアデザインは、「365GT4/BB」から引き続きイタリアの高名カロッツェリアであるピニンファリーナが担当。しかし一気にモダナイズされ、より近代的なデザインとなったのでした。世界的な人気を博し、1992年までの8年間で約7000台を生産。日本でも大人気となり、最も輸入されたフェラーリのフラッグシップモデルとしての記録を持っています。

「テスタロッサ」1985年式。日本に輸入された第1号車で、本国イタリア仕様のため、右側のドアミラーがない。「オートモビルカウンシル2018」のオート・スペチアーレブースにて撮影。

「テスタロッサ」の後期モデルである1991年式。「オートモビルカウンシル2018」のゴーランドブースにて撮影。「テスタロッサ」最大の特徴は、サイドスリット。サイドスリットをアップで、なおかつ多角度から見たい方は別記事『サイドスリットに萌え…日本に最も輸入されたフェラーリのフラッグシップモデル「テスタロッサ」に迫ってみた!!』をご覧いただきたい。

「テスタロッサ」1985年式を後方から。「テスタロッサ」とはイタリア語で”赤い頭”を意味する。エンジンのカムカバーが赤いことを指していると同時に、1950年代に活躍した初代「テスタロッサ」ことレーシングカー「250テスタロッサ」にちなんでいる。

その他の3車種はどんなフェラーリだった?

 「テスタロッサ」以外の3車種は「288GTO」、「348tb/348GTB」、「512BB」。フェラーリで固めましたが、その狙いは何だったのでしょう?

 快傑スーパーカー仮面「1970~1980年代のフェラーリを集めてみて、そのデザイン的な変遷を見てもらいたかったところだな。本当は『F40』を入れて、1980年代で統一するのもありだったが、さすがにあれは巨大なリアウイングがついていて、あまりにもシルエットが違うから外した。しかし、読者は優秀だのう。年代が近いとデザインも似るので間違いやすいかと思ったが、なかなか引っかからないな」

 クルマ好きの方が多いんですよ。それでは、これら3車種も紹介しましょう。

1980年代当時、最もレーシングカーに近い市販モデル「288GTO」

 「288GTO」は当初、グループBカテゴリーのレースへの出場を目的に開発されたモデルで、1983年9月に発表されました。出場資格を得られる200台の生産が計画されたのですが、予想外の人気に。非常に高価だったにもかかわらず、1984年3月のジュネーブ・モーターショーで一般公開された時点ですでに完売。追加生産となり、トータルで272台が生産されました。

「288GTO」。正式名称は「GTO」だが、1960年代の「(250)GTO」と区別するため、「288GTO」と一般的に呼ばれている。「お台場旧車天国2018」にて撮影。

「288GTO」のリアビュー。同車はどれだけ高価であっても、ハイスペックであれば市場があることを世に示した最初のスーパーカーだった。

サイドスリットを備え、”リトル・テスタロッサ”と呼ばれた「348tb/348GTB」

 1989年発表の「348tb」は、V8エンジン搭載の”リトル・フェラーリ”の系譜です。しかし初めてエンジンを縦置きにし、新設計のギアボックスを横置きにした点が大きな特徴でした。そして1993年になって性能を強化し、デザインも一部を変更して登場したのが、下画像のアップデート版である「348GTB」です。1994年にニューコンセプトのV8モデル「F355」が登場したため、生産期間は1年のみです。

「348tb」のアップデート版である「348GTB」。撮影した車両は1996年式として紹介されていた。「348GTB」は「F355」登場以降も並行して販売されていたこと、日本へ輸入して登録したタイミングなどによるものと思われる。「第8回 クラシックカー・スポーツカー in 科学館」にて撮影。

「348GTB」1996年式のリアビュー。撮影車両はホイールを変更し、車高も下げている模様。「348tb/348GTB」はサイドやリアのスリットのイメージから”リトル・テスタロッサ”と呼ばれる。

70年代スーパーカーブームを牽引した「512BB」

 1970年代、日本においてスーパーカーブームが大旋風となったとき、フェラーリのフラッグシップモデルだったのが「512BB」です。登場は1976年。完全なニューモデルではなく、先代「365GT4/BB」の排気量を約550ccアップさせ、エクステリアの一部デザインを変更した、アップデートモデルに近い位置づけでした。

「512BB」1981年式。車名は、5L・12気筒・ベルリネッタ(小型スポーツクーペ)・ボクサーエンジンを意味する。ちなみに「365GT4/BB」の365は1気筒当たりの排気量(cc)を表していた。MEGA WEBにて撮影。

「512BB」のリアビュー。先代「365GT4/BB」と「512BB」とのわかりやすいデザイン的な差は、テールランプが3連から2連になったこと。ボディ側面、ドアとリアタイヤの間にある冷却用のNACAダクトも「365GT4/BB」には存在しない。


 今回はこの4車種を取り上げたのですが、同じピニンファリーナが手がけただけに、車種と車種のデザイン的なつながりを見て取れたのではないでしょうか。見比べてみると、「512BB」と「288GTO」が同系統だとか、「348tb/348GTB」が「テスタロッサ」の影響を受けているといったデザイン的な流れが見て取れます。デザインの変遷という、時間軸で同一メーカーのスーパーカーを眺めるのもまた興味深いところ。ぜひ、全国各地のクルマ系展示施設に足を運んで、楽しんでみてはいかがでしょうか^^。

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