新名神が開通!東名阪道の渋滞発生回数が4分の1に減少。
GWが迫り、高速道路渋滞の状況が気になる時期。そんな中、NEXCO中日本から、三重、愛知を通過するドライバーに朗報がもたらされた。それは、新名神道の開通による東名阪道の渋滞減少だ。
NEXCO中日本は3月28日、新名神高速道路(新四日市JCT~亀山西JCT)、東海環状自動車道(大安IC~東員IC)の開通後1週間の交通状況(速報値)を発表した。それによると、東名阪道の渋滞が大幅に減少したという。
ダブルネットワークの効果
新名神高速・新四日市JCT~亀山西JCT間(延長23km)、東海環状道・大安IC~東員IC間(延長6.4km)は、どちらも3月17日に開通した。上図のように、赤で示した新名神と青で示した東名阪道が、並行して走る「ダブルネットワーク」になった。開通後1週間の交通状況はどうだったのだろうか。
上グラフを見てみよう。新名神(新四日市JCT~亀山西JCT)開通前の東名阪道(四日市JCT~亀山JCT)の交通量は、1日あたり約10万台。開通後は、1日あたり約7.2万台となり、開通前と比べると、交通量が約3割減少していることがわかる。
また、新名神(新四日市JCT~亀山西JCT)の交通量は1日あたり約4.7万台。東名阪道(四日市JCT~亀山JCT)の交通量とあわせると約12万台となり、交通が分散されるだけでなく、交通容量が増加していることがわかる。
東海環状道(大安IC~東員IC)の交通量は、1日あたり3400台。既開通区間(東員IC~新四日市JCT)の交通量は6割増加した。
東名阪の渋滞が4分の1に!
次に上グラフを見てみよう。開通前の東名阪道(四日市JCT~亀山JCT)の渋滞発生回数は29回。開通後の渋滞発生回数は7回であった。なんと、渋滞発生回数が4分の1に減少していることがわかる。上写真を見ても、開通後はずいぶんとスッキリとした様子だ。
※「渋滞」の定義は、時速40km以下の状態が、1km以上かつ15分以上継続した状況とする。
四日市JCT~亀山西JCTの所要時間を見てみよう。開通前は、休日の所要時間が約45分だったが、開通後は約20分と、最大約25分の時間短縮になる。すごい効果である。
GWや年末年始など、大型連休の渋滞はドライバーにとって悩みの種。このダブルネットワークで、GWの尋常じゃない渋滞も緩和できるのか、注目したい。ちなみに、昨年の同区間での渋滞は東名阪道・御座所SA(上)付近で、渋滞長32.5kmであった。