手作りホットジンジャーは、冬ドライブのおいしい相棒!
冬のドライブには、体も心も温まるホットドリンクを持って出かけたい。ショウガ効果で体が芯から温まり、ほどよい甘さが疲労回復にも効果的なドリンク「ホットジンジャー」の作り方を紹介する。
寒い日のドライブに持っていきたいホットドリンク。自販機やコンビニで必要に応じて購入するのもよいが、時には自家製のドリンクを携えて出かけてみてはいかがだろうか。保温水筒やポットにたっぷり作っていけば、好きな時に好きなだけ熱々なドリンクが楽しめる。
そんな自家製ホットドリンクの中で筆者の一押しは、ショウガをふんだんに使って作るスパイシーな「ホットジンジャー」。ショウガ効果で体が芯から温まり、ほどよい甘さが疲労回復にも効果的。まさに、冬のドライブにぴったりの飲み物だ。
スパイシーな「ホットジンジャーの素」の作り方
ホットジンジャーを作るには、あらかじめ「ホットジンジャーの素」を作っておくのが便利。これは、いわゆるジンジャーシロップといわれるものの一種で、熱湯のほか、水、炭酸水、牛乳、酒類などで割っていろいろな楽しみ方ができる。
ここでは、冴えた辛みとスパイスの香りが際立つホットジンジャーの素の作り方を紹介したい。
【材料】 ※スパイスの種類や分量は目安。好みで増減を。
・ショウガ 500g (できれば皮ごと使える無農薬、減農薬のもの)
・きび砂糖 450g(白砂糖や三温糖、黒糖などでもよい)
・水 400cc
・粒コショウ 小さじ1
・赤唐辛子(鷹の爪) 1本
・クローブ 5本
・スターアニス(八角) 1個
・シナモンスティック1~2本
・カルダモン5~6粒
【作り方】
1.ショウガはよく洗い、繊維に対して直角に2~3mmの薄切りにする。皮はむいてもむかなくても、お好みで。
2.切ったショウガと砂糖を交互に重ねるように鍋に入れて30分程度置く。ショウガから水分が出てきたら全体をなじませるように混ぜる。
3.2の鍋に水とスパイスを加えて中火で煮る。くつくつしてきたら少し火を弱めて20分程度煮詰めていく。途中アクが多くなってきたら取り除く。
4.ショウガからエキス分が抽出され、薄切りが波打ってきたら火を止めてそのまま冷ます。
ここで味見をして、甘さ(砂糖)や辛さ(唐辛子やコショウ)が足りなければ足し、さらに数分加熱して仕上げてもよい。
5.粗熱が取れたらざるで漉して、消毒した瓶などに詰める。保存は冷蔵庫で。
ホットジンジャーの素のさまざまな使い方
先にも触れたが、ホットジンジャーの素にはさまざまな使い方がある。スタンダードな使い方は、熱湯で好みの濃さに割って作るホットジンジャーであるが、、、ミルクティーに加えてチャイ風にすることもできる。
自宅で楽しむなら、炭酸水で割ってジンジャエール。温めた赤ワインに加えればグリューワイン風にもできる。また、そのままシロップとしてヨーグルトやアイスクリームに添えてもおいしい。「このホットジンジャーの素をビールで割ったら、シャンディガフ(ビールのジンジャーエール割り)になるのか」と編集さんから質問をもらったのでやってみた。すると、なぜか炭酸水の時よりクローブやアニスの香りが前に出たシャンディガフ風のビールカクテルになった。黒ビールで作ったシャンディガフに似ている味で、個人的には好みだった。
子ども用にはショウガのはちみつ漬けでホットジンジャーを
上記のホットジンジャーの素はかなりスパイシーなので、子どもやマイルドな味を好む人には、はちみつ漬けをおすすめしたい。ショウガのはちみつ漬けを使っても、同じようにお湯で割ってホットジンジャーが作れる。
はちみつ漬けの作り方はより簡単だ。薄切りにしたショウガとはちみつを消毒した容器に交互に入れていくだけ。ただし、最初から満杯まで入れてしまうと、ショウガから出た水分であふれてしまうので注意を。
血行促進効果を期待して、冷え対策に用いられることも多いショウガ。他にもいろいろな効能があることが知られているが、そのひとつに吐き気抑制効果があるという。ショウガをとることで乗り物酔い防止に役立てることもできそうだ。
冬のドライブのお供には、ぜひ自家製ホットジンジャーを試してほしい。