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最終更新日:2019.01.22 公開日:2019.01.22

ホンダ後編:無限「シビック タイプR」やホンダアクセス「モデューロ ネオ クラシック レーサー」など!【東京オートサロン2019】(3)

国内最大のチューニングカー・カスタマイズカーの祭典「東京オートサロン」。 2019年は1月11日から13日まで開催された(幕張メッセ)。 まずはメーカー別にどのようなクルマが出展されていたのかをお届けしていく。 その3は、ホンダ後編として、無限の展示車両と別ブースを構えたホンダアクセスの展示車両を紹介する。

 前編で紹介したように、ホンダブースでは2代目「NSX」2019年式に注目が集まっていた。しかし、「NSX」に負けていなかったのが「シビック タイプR」だ。ステージ上にはそのレーシングカーで、スーパー耐久シリーズに参戦する「シビック TCR」が展示されたほか、ホンダブースとシームレスにつながった無限ブースでは、2台の「シビック タイプR」を展示していた。

 無限が昨年から開発を続けている「シビック タイプR RC20GT パッケージ」はプレ・プロダクションということで、市販化まであと一息という段階まで来ていた。「タイプR RC20GT パッケージ」は、空気抵抗を低減させつつダウンフォースを3倍にすることができ、なおかつ軽量化も実現。サーキットで走行した場合、確実にタイムを短縮できるという。

ホンダ「シビック タイプR」用の無限「RC20GT パッケージ プレ・プロダクションモデル」。公道走行可能だが、サーキットレベルの高い走行性能を有する。エクステリアは、カーボンエアロキットを各所に装着。その内容は、エアロボンネット、フロントリップスポイラー、リアウイングなど。画像でツヤのない箇所がカーボンパーツだ。エンジン周りでは、パワーアップを果たしつつ抵抗を減らしてエアフローを最適化したハイパフォーマンスエアクリーナー&ボックス、限界走行時の油温安定化を実現するオイルクーラーシステムを装備。

「RC20GT パッケージ プレ・プロダクションモデル」のリアビュー。サスペンションには、サーキット仕込みの車高調整式レーシングダンパーを搭載。ホイール「MDCF」はハンドリングにこだわって前後別サイズとなっており、アルミ製の超軽量鍛造だ。ブレーキも制動力の高いサーキット仕様となっている。排気系は超軽量チタン合金製のハイパフォーマンスエキゾーストシステムを備える。テールランプもオリジナルデザインだ。

「無限 シビック タイプR プロトタイプ」。フロントリップスポイラーやリアアンダースポイラー、リアウイングなどのエアロキット、チタン+ステンレス製の2本出しエキゾーストシステム、ブレーキもパッドがサーキット仕様に交換されている。そのほか、アルミホイールやLED型テールランプなども装備。内装については、無限オリジナルの新規デザインのフルバケットシートに変更されているほか、シフトノブなどが交換されている。

モデューロ レーシング ウィズ 童夢の97号車「モデューロ シビック TCR」。国内の耐久レースであるスーパー耐久シリーズのST-TCRクラスに参戦し、元F1ドライバーの中野信治選手を筆頭に、植松忠雄選手、大津弘樹選手、小林崇志選手の4名により2018年のクラス王座を獲得した。ST-TCRクラスは全8クラスのうち、ST-X、ST-Zに続く3番目のクラス。2018年は同クラスに9台が参戦(「シビック TCR」3台、アウディ「RS3 LMS」5台、フォルクスワーゲン「ゴルフ TCR」1台)した。

「N-VAN」や「インサイト」も無限の手にかかれば速くなる!

 続いては、無限が手がけたそのほかのクルマたちを紹介。「N-VAN」、「インサイト」、「CR-V」の3車種だ。無限はもちろんエクステリアのカスタマイズも得意としているが、やはりどちらかといえばエンジンのチューンなど、ホンダ車の走りの性能を高めることを最も得意とする企業。今回の3車種は走りを追求したタイプではないが、そうしたクルマでも無視することなく手がけるところが、無限ならではだ。

ホンダ「N-VAN +STYLE FUN・ターボ Honda SENSING」をベースとした無限「N-VAN」。エアロはフロントアンダースポイラーやフロントグリルガーニッシュ、リアバンパーガーニッシュなど。エンジン関連ではオイルとオイルエレメントをハイパフォーマンスのものに交換している。排気系は、ターボ車専用のスポーツエキゾーストシステムを装備。ブレーキ関連では、ハイパフォーマンスブレーキフルードに変更している。ホイールもアルミ製だ。今回装着されたパーツや交換されたフルードなどはすべて発売中。

前編で最上位グレードの「EX・BLACK STYLE」を紹介した「インサイト」。画像は、そのひとつ下のグレードの「EX」をベースとした無限「インサイト」だ。さすがに12月に発売したばかりの新型車なので、各種パーツは絶賛開発中。しかし発売予定時期はそれほど先ではなく、フロントアンダースポイラーやリアアンダースポイラーなどのエアロパーツは3月下旬。アルミホイール「MDA」の「インサイト」用は4月下旬で、スポーツエキゾーストシステムは5月下旬となっている。

ホンダの5人乗りミドルサイズSUV「CR-V」の上位グレード「EX・マスターピース」をベースとした無限「CR-V」。フロントアンダースポイラーやアッパーウイングなど、今回装着されている各種エアロパーツはすべて発売中。アルミホイール「MDA」の「CR-V」用も発売中だ。唯一発売されていないのは、スポーツエキゾーストシステム。ガソリン車用(「CR-V」はハイブリッド車もある)が4月下旬発売だ。

無限はロボットも開発していた!? すごいのが立っていた!

 無限ブースで注目されていたのが、無限を象徴するとされる、「神眼」という名のロボット型モニュメント。よく見ると、ホイールやマフラー、フォーミュラマシン(全日本スーパーフォーミュラ選手権の「SF14」?)のノーズ&フロントウイングなど、クルマ関連のパーツ類を組み合わせているのだ。

mugenのロボット型モニュメント「神眼」。アニメに出てもおかしくないようなデザインのヒーローロボットを、クルマやバイクのパーツで組み立てているセンスに脱帽だ。

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ホンダアクセスが提案するクルマたち!

「S660」がクラシカルなレーサースタイルに大変身! 

 ホンダアクセスは今回も、ホンダ本体と無限の合同ブースから離れて独自のブースを構えていた。5種類のコンセプトカーの中から、軽スポーツカー「S660」をベースにした「モデューロ ネオ クラシック レーサー」と、20代後半の大人の女性向けにコーディネートした「フィット エレガントカラーコレクション」の2車種を紹介する。

 「S660」をベースに、2016年の東京オートサロンの東京国際カスタムカーコンテストにおいて最優秀賞を獲得したのが、「S660 ネオ クラシック」だ。「S660」を同カスタムカーにするキットが昨年8月から発売開始。その「S660 ネオ クラシック」をベースに、今度はモデューロ製の実際に空力効果のあるエアロパーツを備えたのが、このコンセプトモデル「モデューロ ネオ クラシック レーサー」だ。

「モデューロ ネオ クラシック レーサー」のフロントビュー。オーバーフェンダーのリベット止めやタイラップ止めがクラシカルかつレーシーな雰囲気。

スーパーカーを彷彿とさせる「モデューロ ネオ クラシック レーサー」のリアビュー。

アンテナが口紅!? そして金のホンダエンブレムも見逃せない! 大人の女性向け「フィット エレガント カラー コレクション」

 「フィット エレガント カラー コレクション」は、ベースは「フィット」にモデューロのパーツを組み込んだ「フィット モデューロ スタイル 13G」がベース。20代後半の女性がオーナーという設定で、”女性にとってクルマは第2の自分の部屋”というテーマでコーディネートされている。ルージュの差し色をアクセントとし、整った身だしなみと大人のかわいらしさを追求したという。

「フィット エレガント カラー コレクション」。20代後半の女性というと、大人でありつつも、かわいさも求める年頃。シックな雰囲気を出しつつも、落ち着きすぎない程度の色合いでそれを表現したようだ。見逃せないのは、ゴールドのホンダエンブレム。この色はアクセサリーなどでも存在しないという。欲しいホンダ車オーナーも多いのでは?

ルーフのアンテナが口紅仕様なのも細かいこだわり。各所に女性らしさが見て取れる作りとなっていた。

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