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最終更新日:2018.12.03 公開日:2018.12.03

市販SUVニュル最速の称号をメルセデス・ベンツが奪取

メルセデス・ベンツは11月22日、同社の「メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC」が、ドイツのニュルブルクリンク北コースで市販SUV最速のラップタイムとなる7分49秒369を記録したと発表した。

 11月22日、ドイツのニュルブルクリンク北コースにおける市販SUV最速のラップタイムが、メルセデス・ベンツのSUVによって塗り替えられた。「メルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC」は、2017年4月に開催されたニューヨーク・モーターショーでワールドプレミア。4リッターV8ツインターボ・エンジンを搭載し510ps/700Nmを叩き出す、スポーツカー顔負けのハイパフォーマンスモデルである。

 これまで同コースで市販SUV最速の称号を手にしていたのは、アルファ・ロメオ初のSUVにしてその最上位モデルの「ステルビオ・クアドリフォリオ」で、7分51秒のタイムを2017年9月に記録。フェラーリのエンジニアがチューンした2.9リッターV6ツインターボ・エンジンは強力で、510ps/600Nmを発揮する。

 今回、ライバルに約2秒の差を付けて”ニュル最速の市販SUV”という称号を手に入れたメルセデスAMG GLC 63 S 4MATIC。だが、その座を守り続けるのはたやすくなさそうだ。各スポーツメーカーが続々とSUV市場に参入し、先日はアストンマーティンまでもがそのプロトタイプを発表。スーパーカーならぬ”スーパーSUV”という新たなマーケットができつつある。

 なかでもニュル最速の座を虎視眈々と狙っているのが「ランボルギーニ・ウルス」だろう。こちらは4リッターV8ツインターボ・エンジンで650ps/850Nmを発生。車両重量2200kgという巨漢ながら、0-100km/hはSUV最速の3.6秒という超弩級のパフォーマンスを披露する。

 ランボルギーニの本気具合は、モータースポーツ部門「スクアドラコルセ」の活動からもうかがえる。同社は、史上初のSUVワンメイクレースを2020年までに開催する予定で、ウルスをベースにしたレース車両「ウルス ST-Xコンセプト」を発表。サーキット走行にも耐えうる車両開発を本格的に進めている。

 なお、SUVを除く市販車でニュル最速は、先日小誌でもご紹介した「ポルシェ 911 GT2 RS MR」。僅か6分40秒33で、1周20.6kmのコースを走破するモンスターマシンだ。

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