eスポーツがアジア競技大会で正式種目に!日本での認知度は女性に期待?
今夏、ジャカルタ(インドネシア)で開催されたスポーツの祭典「第18回アジア競技大会」が開催された。その際に「eスポーツ」がデモンストレーション競技として採用された。このeスポーツで、日本代表が金メダルを獲得したことで、各メディアで取り上げられ、注目度が急上昇しているという。果たして、eスポーツは受け入れられるのか。アンケート結果をもとに考察した。
「スマホゲーム」「テレビゲーム」「ポータブルゲーム」などさまざまなゲームでプロ選手を目指すことが可能になるかもしれない。
今夏、ジャカルタ(インドネシア)で開催されたスポーツの祭典「第18回アジア競技大会」で、デモンストレーション競技として採用された「eスポーツ」。同大会でのeスポーツ競技種目である「ウイニングイレブン2018」において、日本代表が金メダルを獲得したことで、各メディアで取り上げられ、日本での認知度も急上昇している。
そもそも「eスポーツ」とは、エレクトロニック・スポーツの略であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技とする名称で、サッカーゲームの「ウイニングイレブン」や格闘ゲームの「ストリートファイター」などが有名だ。「ゲームはスポーツじゃない」と言われそうだが、他のスポーツに負けず劣らず、高度な反射神経や指先の動き、動体視力などが必要なため、プレイヤーは日々トレーニングをして技を磨いている。さらに、全世界の競技人口は1億人を超えるといわれており、今後もさらなる発展が期待されている。
そんなeスポーツは、世間の人たちにはどのように受け止められているのだろうか? 株式会社マクロミル(東京都港区)が発表した、全国の15~49歳の男女1000人を対象にした「ゲーム」についてのアンケートの結果を見ていこう。
eスポーツの認知率は64%。10~20代男性では80%超え!
「eスポーツ」に関しての認知状況。女性の半数が「まったく知らない」と回答している。
eスポーツの認知状況を確認した上グラフを見ると、全体としては「どのようなものか知っている」「名前を見聞きした程度」を合計すると約64%の人が認知していることが分かる。男女別に見ると、女性よりも男性の認知率が高く、特に10~20代男性では80%を超えている。また、eスポーツの内容まで知っている層は、どの年代でも女性は男性の半分かそれ以下で、多くの女性にとってはまだ馴染みのないものであることが分かる。女性がeスポーツを受け入れるのは難しいのだろうか?
女性の方がスマホゲームをしている!
「スマートフォンゲーム」における性別年代別のプレイ率。
ところが「スマートフォンゲーム」における女性のゲームプレイ率は、低いということはないのである。上グラフを見てみよう。10代男性のプレイ率が86%と高いのはイメージ通りであるが、女性でも、10~20代を中心に75%と高いことがわかる。むしろ、スマホゲームをしない女性が25%しかいないということに驚きだ。30~40代では、なんと女性のプレイ率の方が男性よりも高く、全年代を通して半数以上の女性がスマホゲームをプレイしていることがわかる。
このことから、eスポーツを「まったく知らなかった」と答えた女性であっても、自分でゲームをプレイする人の割合は高く、ゲーム自体に興味がない訳ではないと想像できる。最近では、女優兼ファッションモデルの本田翼さんがテレビなどでもゲーム好きを公言、youtubeでのゲーム実況を始めるなど、女性ゲーマーの活躍も目立ってきている。女性がゲームをプレイする土壌はあるので、あとはeスポーツを理解し、興味を持ってもらえばいい。日本でのeスポーツのメジャー化はそう遠くないだろう。