首都圏おすすめドライブスポット3選
夏も目前のこの季節。家族や友人と、時にはひとりで気ままなドライブに出かけてみてはいかがだろうか。東京に住んでいる私は、クルマやバイクでワインディングロードを走るのが好きで、週末になると気持ちよく走れる道を求めてドライブをする。自然に囲まれながら、クルマやバイクを走らせることで日々の疲れが癒され、とても開放的な気持ちになる。そこで今回は、東京からでも日帰りで行くことができる「走っていて楽しい」ドライブにおすすめのスポットを紹介する。
◆その1◆ 東京都で最大級の自然を満喫「奥多摩周遊道路」
周遊道途中の休憩スペースからは、雄大な奥多摩湖の全貌が見渡せる。
東京都と山梨県の県境に位置する奥多摩湖沿いにあるのが「奥多摩周遊道路」。ここは休日になると多くのライダーやドライバーで賑わっている。まず驚かされるのは、整備の行き届いた道路のコンディション。一般的な峠道とは異なり、道路の補修が行き届いているため、ワインディングロードも快適に走行することができる。周遊道路の途中の高台には、休憩スペースを兼ねた駐車場があり、そこから雄大な奥多摩湖の景色を眺めると自分が今、東京に居ることを忘れてしまいそうだ。また、ここは標高も高く自然に溢れているため、運が良ければ猿などの野生動物に遭遇することも。そんな奥多摩は観光地としても人気のスポット。わさびやこんにゃくなどの特産物があり「もえぎの湯」という温泉施設(JAF優待施設:会員証提示で割引あり)も人気。地元の味覚や温泉を楽しみに足を運んでみるのもおすすめだ。
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富士山の絶景スポット&夜景の穴場スポットをご紹介!
◆その2◆ アップダウンが少なく走りやすい「道志みち」
道志みちの途中には富士山の全景が見渡せる絶景スポットも。
神奈川県相模原市から山中湖までの間にあるのが国道413号、通称「道志みち」。高速道路の渋滞回避などにもよく使われているこの道は、アップダウンが少ないので山道に慣れていない人でも走りやすい。道路は片側一車線だが道幅が広いため、すれ違いで困ることはほとんどない。走っているすぐ横に川が流れているので、渓谷沿いを駆け抜ける爽快感を味わうことができるのもポイント。道志みち沿いにはキャンプ場やバーベキュー場が多くあり、レジャーを楽しむのにも人気のスポットとなっている。また、少し走って山中湖に出れば、それまでの山道とは違った観光地ならではの雰囲気が感じられる。湖畔沿いにはカフェや美術館など落ち着いた建物が多く、富士山を眺めながらリラックスした時間を過ごしたいといったニーズにもピッタリだ。
◆その3◆ 関東屈指の夜景スポットへ行くなら「ヤビツ峠」
知る人ぞ知る夜景スポット「菜の花台」からの眺めは特筆モノ。
神奈川県秦野市から宮ケ瀬湖までを結ぶ道「ヤビツ峠」。人気コミック「頭文字(イニシャル)D」にも登場していたあの有名な峠だ。道中には「菜の花台」と呼ばれる展望台があり、そこから見渡す景色は日中でも十分に綺麗だが、夜景は特に素晴らしく、穴場でありながらもロマンチックな雰囲気が人気を呼んでいる。噂を聞きつけて、わざわざ県外から足を運ぶ人も多いとか。菜の花台へのルートは、秦野市側から入る通称「表ヤビツ」を通る。先に紹介した2つのドライブスポットと比べると、道幅も狭く、快適なワインディングロードとは言えないかもしれないが、安全な速度で走行すれば、展望台までスムーズに行くことができる。ただし、宮ケ瀬湖側から入る通称「裏ヤビツ」は落ち葉や枯れ枝などが多く、道路があまり整備されていないので注意が必要だ。とはいえ街中から向かうルート「表ヤビツ」からアクセスする場合、東名高速道路・秦野中井ICから約30分と、首都圏からも足を運びやすいため、気軽に峠道を体験したい方におすすめだ。
特に気をつけたい峠道のドライブ
一方、峠道には一般的な道路とは異なる危険もあるので、ドライブにはいつも以上に注意が必要でもある。例えば、コーナーが多いので、気をつけないと対向車線にはみ出しがちになる。逆に、いきなり車線をはみ出した対向車や二輪車がコーナーの先から現れることもある。いつも以上に、この先の危険を予知しながら走ることが大切だ。また、郊外の峠では、万が一事故が起こっても助けを呼ぶのに時間がかかるといったこともある。中でも奥多摩周遊道路では「けがをしますと病院に収容されるまで約2時間かかります」という看板がある程だ。事故を起こさないためにも、法定速度を守り、心に余裕を持って走ることが大切だ。
2018年5月24日(雨輝・山里 真元)