アルプス山脈に”謎の絵”が出現? いえ「DEFENDER」です。 それって何?
フランス・アルプス山脈の斜面に謎の絵が出現した! よく見ると車の形をしているがこれは……
イギリスの名門、四輪駆動車ブランドのランドローバーが、4月30日で誕生70年を迎える。この70周年を記念して、フランスのアルプス山脈に同ブランドのアイコン的車両「DEFENDER(ディフェンダー)」のシルエットを描いた。
場所はアルプス山脈の標高2700メートルに位置する雪原。そこに幅250メートルにも及ぶDEFENDERのスノーアートを描いたのだ。このスノーアートは、足で幾何学の形や線を描くスノーアーティストのサイモン・ベック氏によって作成された。ベック氏は氷点下の中、20894歩を歩き完成させた。
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今回の試みは、1948年の初代モデル「LAND ROVER(Series I)」(写真上)の誕生のきっかけとなった、ローバー社のウィルクス兄弟が英・アングルシー島にあるレッド・ワーフ・ベイの砂浜にスケッチを描いたエピソードを讃えて行われたという。このLAND ROVERがのちにDEFENDER誕生のきっかけになる。
DEFENDER(写真上)は悪路での走破性の高さから、世界中の警察や消防、軍などで活躍。モータースポーツにも参戦してきた。頑丈なラダーフレームとアルミニウムボディを採用。ボディ形状はショートやロング、トラックなど、使用目的に合わせて多彩に用意されていた。エンジンは、排気量はもとより型式、使用燃料など、幅広いバリエーションがあった。その無骨な外観やタフな性能から、各国のオフロードファンやアウトドアフリークに愛されてきたが、2016年惜しまれつつ生産中止になった。
ベック氏(写真上)は「スノーアートを描くには、忍耐、正確さ、そして体力が必要であり、これらはすべて、DEFENDERと共通しています。DEFENDERのシルエットはシンプルでありながらとても特徴的なものとして、世界中の人々に知られており、私が今までに描いたアートの中でも、誰もがわかる有名な作品になったと思います」 と語っている。
2018年4月17日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)