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最終更新日:2018.04.09 公開日:2018.04.09

スペイン郵便局が電動自転車の試験導入を開始。持続可能モビリティが配達の足になる!?

スペイン5都市の郵便配達でテスト運用されているカーゴバイク。環境を配慮した、さらに便利な配送を目指す。

 スペインの郵便局「コレオス(Correos)」が、環境にやさしい郵便配達用の電動自転車(カーゴバイク)の試験運用を開始した。将来、エコな郵便配達モビリティとして活用される可能性があることを、欧州メディアが伝えている。

 このカーゴバイクを共同開発をしたのは、地元スペイン・セビリアに拠点を置く電動自転車会社Bikelecing(BKL)社と独コンチネンタル社。コンチネンタル社は、1871年の創業以来、タイヤの生産と開発を事業の中心に置いてきたが、近年、自動運転技術など持続可能なモビリティの未来に向けた革新的な技術を開発し注目されている。

荷台は大きくても、軽くて小回りが利く

 コレオスが試験的に導入したカーゴバイクは、小回りが利く三輪車タイプ。歩行者専用道路にあるショップや混雑した市街地など、これまでクルマやオートバイではアクセスが困難だった場所へ、より便利に戸口まで荷物を届けることができる。

 後部に550リットルの積戴量を持つ荷台を備えているのが特徴で、最長60kmまでの距離を運送可能だ。縦長の大きな荷台が一見すると重そうな印象だが、車体総重量38kgと軽量で、配送作業中に重さが負担になることはないという。

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5都市で試験運用が

環境にやさしい永続可能なモビリティ

  コンチネンタル社の技術が導入された車体中央に搭載されたモーターは、250Wの出力で、内蔵トルクセンサーがバッテリーの効率的な運用を実現する。
 またこの電動自転車が、欧州で広まっている内燃エンジン車の廃止方針にも沿った、環境にやさしい持続可能なモビリティである点にも注目が集まっている。

 スペイン郵便局コレオスは、最初の試験的導入を2017年4月にセビリアで実施。従業員の支持を得たため、カーゴバイクの運用を継続し、今年1月からマドリード、セビリア、マラガ、コルドバ、グラナダの5都市での試験運用を開始している。
 コレオスは2008年から、CO2排出量を削減する環境方針に基づき、電動車両の活用を推進している。

2018年4月9日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

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