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最終更新日:2018.03.15 公開日:2018.03.15

自動車保険の保険料。70歳過ぎると急に高くなる?

 自動車保険には強制加入の自賠責保険と任意で加入する民間の自動車保険がある。任意の自動車保険の保険料は、年間の走行距離や運転者の人数(本人だけが運転するのか配偶者も運転するのかなど)、料率クラス(年齢や事故回数などで決まる)、自動車の用途、車両保険に加入する場合は車両の価格はもちろん事故率など、さまざまな条件が加味されて決まる。

 運転者の年齢条件も一般的に、全年齢(18歳以上)、21歳以上、26歳以上、30歳以上、35歳以上と5段階に分かれて保険料が設定されている場合が多い。最も安くなる35歳以上では35歳でも60歳でも同じ保険料だった。ところが、昨今の高齢ドライバーによる事故が多発していることに関係しているのか、高齢者の保険料を高く設定する保険会社も出てきているようである。

 筆者の知人Iさんが今年1月の更新時に見積もりをとったところ、前年に保険を使う事故はなく等級も最高の20等級で変わらないのに、なんと見積もりプランに提示された保険料は、どれも満期を迎える契約よりも大幅に上昇していたというのである。保険会社に理由をたずねたら「(前年)契約後に70歳になったこと」が理由だと言われたそうだ。

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どの保険会社でも状況は同じ?

 ここで思い出したのが、筆者の自動車保険である。Iさんより約20年若いものの、筆者も50の大台を越えてしまった。そういえば昨年、自動車保険の見積もりをとった際、契約内容は同じで等級も一段階上がっているにも関わらず、保険料が前年よりわずかだが高くなっていたことを思い出した。筆者の場合は等級がアップしているのに保険料が上がっている…… という状況である。これも年齢が上がったためだったのだろう(これとは別に、事故が増えた車両の両立クラスが変更になる事もある)。

 とはいえ、実は高齢による保険料アップは、すべての保険会社に当てはまるものでもないようだ。70歳以上では確かにほぼすべての保険会社で保険料アップとなるようだが、50代の場合はむしろ最も安く設定される保険会社もある。50~59歳は1歳ごとに小刻みに保険料が設定される保険会社もある。

自動車保険は、若い人ほど高く、年齢と等級が上がるにつれて安くなったのは昔の話。今は35歳から40代は一番安く、50~60代から少しずつ上がり、70歳を過ぎると大幅に上がる傾向にあるようだ。ただ、Iさんも別の保険会社で見積もりを取り直したらそれほどまでの値上がりにはならなかったそうなので、自動車保険の見積もりは毎年、複数の保険会社から取るのが賢明のようである。ちなみに保険会社を変えても、等級は基本的に引き継ぐことができる。

2018年3月15日(雨輝・加藤久美子)

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