【自動車カメラマンの、旅のしおり】沖縄県竹富島(前編)
読者の皆様はじめまして。カメラマンの高橋学と申します。日々登場する新車の撮影からモータースポーツ、クラシックカーまで自動車を中心に建築物から風景など様々な被写体を求め全国津々浦々、時には海外で写真を撮りながら日々過ごしております。今回からここPark blogで気ままな僕の日常や気付きを綴りますのでよろしくお願いします。
さて、記念すべき第一回目は「ちょっと心が疲れたと思った時にオススメのプチ・リフレッシュ旅」のお話。
皆さんは、日々の仕事の疲れが溜まって朝起きた時から体がだるかったり、思うように物事が進まずイライラしたり、何かに煮詰まってしまったりすることってありませんか? もちろん僕もそんなこととは無縁の人生でありたいと常々願ってはいるものの、残念ながら逃れられない我が人生。モーレツに仕事したり何かに没頭し、いやな状況を強行突破してしまうのも手だとは思いますが、僕の場合、ホンの少しだけ現実逃避をしながら「何にもしない」を堪能しに旅に出ちゃいます。名付けてプチ・リフレッシュ旅。そんな旅に最適な場所が今回ご紹介する沖縄県の竹富島です。普段から車ばかりに接している僕にとって、車で行けないところも逆にいいんです。
伝統的な趣を残す竹富島の集落
竹富島は沖縄本島のさらに南、台湾にほど近い石垣島の西側に隣接する、全周10kmにも満たない小さな島です。もちろん飛行場はないので、石垣島から船で渡ることとなりますが、実はこの船が朝から夕方まで30分から1時間程度の間隔で運航しています。乗船時間は約10~15分で、もちろん予約の必要などなし。ノープランで気の向くままに旅立っても何の不便も感じない気軽さがミソです。
せっかくのリフレッシュ旅。だから安くいきたい!
新石垣空港
ただし石垣島までの航空券は、財布にも負担もかけないプチ・リフレッシュ旅を実現するためには少々工夫が必要です。まずお盆時期や正月時期、子供や学生が夏休みとなる時期は完全にアウト。現地で大勢の観光客にもまれる可能性もあり、かつ大きな出費を強いられるこの時期。いくら環境が素晴らしくても、別の我慢を強いられる可能性が高いので、自分の充電をするつもりが、かえって放電してしまう可能性があります。
ところが、そんな時期を避け、平日に休みが取れる方であれば驚くほど安価にリフレッシュできるのがこの竹富島の魅力なのです。時期によっては東京や大阪からですと石垣島までは片道1万円前後で直行便があるのです(2018年2月調べ)。ちなみに大都市から沖縄本島(那覇)までであればさらに安価なLCCが多数ありますが、那覇~石垣島までの乗り換え時間や料金を考慮すると東京や大阪の空港を利用できる方であれば、直行便がはるかにお得だと思います。東京、大阪どちらも朝早い便がありますので3時間くらいのフライトを楽しめばお昼頃にはホノルルと然程変わらない緯度の南の島に到着です。
空港からフェリーターミナルへは路線バスが便利
いよいよ竹富島へ!その前に一言
さて、そんな具合で何とか財布に優しい航空券をゲットし石垣島の空港(新石垣空港:愛称「南ぬ島 石垣空港」)に到着したら、まず空を眺めてみます。青く澄み渡っていれば、すぐに空港前から路線バスに乗りフェリーターミナルに向かいましょう。問題は天気が思わしくない場合です。僕の場合、ここで「何にもない」が魅力の竹富島をあきらめ石垣島観光に切り替えレンタカーを借りて、島の風景を見ながらのんびりドライブを楽しみます。曇っていても雨の心配がなさそうであれば竹富島行きを強行するのもひとつの手だと思いますが、いずれにしても、現実逃避型プチ・リフレッシュ旅はあまり固定したプランを立てず気の向くままに動ける自由さを楽しむのがコツのように思います。
石垣島フェリーターミナル
脱線しましたが、天気に恵まれたら定期バスに揺られ石垣フェリーターミナルに向かいます。前述したように竹富島への船はたくさん出ていますので着いたら乗船券を購入して、10~15分のプチ船旅を楽しめば日本の最も南に位置する八重山諸島のひとつ、竹富島に到着です。
前方に見える平な島が竹富島。起伏がないので散歩にも最適
(後編に続きます)
2018年2月26日(自動車カメラマン・高橋学)
高橋学(たかはしまなぶ):フォトグラファー。1966年北海道生まれ。スタジオに引きこもって創作活動にいそしむべくこの世界に入るが、なぜか今ではニューモデル、クラシックカー、レーシングカーなど自動車の撮影を中心に活動中。日本レース写真家協会(JRPA)会員。