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クルマ最終更新日:2018.02.27 公開日:2018.02.27

【自動車カメラマンの、旅のしおり】沖縄県竹富島(後編)

 皆さんは、日々何かに煮詰まってしまったりすることってありませんか? 僕の場合、そんな時はホンの少しだけ現実逃避をしながら「何にもしない」を堪能しに旅に出ちゃいます。「ちょっと心が疲れたと思った時にオススメのプチ・リフレッシュ旅」のお話。後編です。

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レンタサイクルでビーチを訪れる人も少なくありません

 前編から続き、いよいよ上陸です! テーマパークも気の利いたお洒落な店も何もない島。ただただ石垣と屋敷林で囲まれた赤い瓦屋根の民家が点在する集落に、時折あらわれる白い砂の道の感触を足裏で感じながら散歩します。

 歩くのがイヤな人は、レンタサイクルで散策するのも良いでしょう。高層ビルなどの人工物が一切目に入ることのない青い空を見上げボーッとするのもいいかもしれません。ビーチに出て星砂を探すのも意外に癒されます。職業柄あまりおすすめしませんが、スマホ片手にインスタ映えするモノを探しながら歩くのもいいかもしれません。

 僕の場合、日々撮影している大好きな自動車をほとんど目にしない非日常を感じながら道の真ん中を歩く気ままさだけで、体の中にたまったあまり嬉しくない何かが消えていくように感じます。とにかく、あまり頑張らない時間を過ごすこの非日常感こそが効率よく自分に充電するコツのような気がしています。

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散歩のほかに何かある?

水牛に引かれるもよし、見るだけもよし

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赤いハイビスカスがかわいい水牛

 ゆったりとした歩みの水牛が引く牛車に揺られながらの島巡りを楽しむガイドツアーも楽しそうです。角にハイビスカスの花を飾った水牛が穏やかに歩く様はなんだかとってもカワイイのです。今までは一人で過ごしたくて、実は見るだけで乗っていないのですが(ホントはカップルとか家族連れが多かったら一人旅の自分が一抹の寂しさを感じちゃうからだったのかも……)、今度竹富島に行ったら乗ってみようと思っています。

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シーサーの表情も様々です

 民家に鎮座するシーサーもいろいろな種類があります。シーサーは眺めているだけでもなんだか楽しいものです。色彩豊かな花や少々形の違う植物など、島全体の趣がどこをとっても本土とは違うことが、何もせずに散策しているだけで楽しくなってしまう理由の源なのかもしれません。

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散歩の後はゴロゴロで!

食べたり、寝っころがったり

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地元竹富島で獲れたエビたっぷりのそば

 さて、散策やサイクリングを楽しんだら、疲れを感じる前にサッと休んでしまいます。数少ない飲食店で八重山そばで腹ごしらえするのもよいでしょう。せっかく遠くへ来たのだからと、あまり欲張らずにサッと船に乗って石垣島へ戻るのもひとつの手です。もちろんこの島で宿泊して静かな夜を過ごすもよし。

 ただ、いくら気の向くままに過ごすノープランの旅とはいえ、宿泊地だけは事前に確保しておいたほうが安心です。僕の場合、長居せず石垣島で安宿を確保し、晩御飯は街へ出て食堂や居酒屋あたりで軽く食べ、普段では考えられないような早い時間に入浴を済ませます。部屋でゴロゴロしながら早めに就寝。気持ちだけではなく、体の疲れもこの機会にとってしまいます。

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アレもコレもと欲張らずに早い時間に帰路につき、”眼下の青い海に再訪を誓う”くらいがちょうどいいのがこの旅。ちなみに見えているのは宮古島です

 翌日はチェックアウト時間ギリギリまで宿で過ごし、空港に向かいます。ちなみに前日バス乗車時に1日券を購入しておけば日付が変わっても24時間使えますので2日目は午前中に空港へ向かおうと思っている人にはちょっぴりお得です。

 どうですか? 1泊2日でも全然弾丸ツアーじゃないんです。僕はこのパターンで息抜きするとしばらくは日常生活や仕事で何があってもイライラしにくくなります(笑)。沖縄本島よりさらに南の離島というと、金銭的にも時間的にもかなりハードルが高いと思っている人も少なくないと思います。でも東京や大阪の空港が使え平日に2日間(日曜日~月曜日でも時期によってはOK!)の休みが確保できる人にとっては、意外なほど竹富島は気軽に行ける場所です。最近ちょっぴりお疲れ気味だったり、イライラする事が多くなってきたアナタ、「何にもしない」を楽しむプチ・リフレッシュ旅、いかがですか?

2018年2月27日(自動車カメラマン・高橋学)

高橋学(たかはしまなぶ):フォトグラファー。1966年北海道生まれ。スタジオに引きこもって創作活動にいそしむべくこの世界に入るが、なぜか今ではニューモデル、クラシックカー、レーシングカーなど自動車の撮影を中心に活動中。日本レース写真家協会(JRPA)会員。

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