車検切れの車を摘発「車検切れ検知システム」来年度から稼働!
車検切れのまま車を走らせることは、皆さんがおそらく思っている以上に罪が重い。無車検車は道路運送車両法により、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金、さらに自賠責も切れている無保険車の場合の法定刑は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金となる
「そうはいっても、車検切れで走っていたところで、バレないんじゃないの?」
確かに。今までは検問で止められたり何らかの違反で検挙されたりしない限りそうだったかもしれない。しかし、平成30年度からは車検切れの取り締まりが強化されるので、そういう無責任で車を持つ資格のない考え方は改めたほうがいい。取り締まりに使われるのは、最新鋭のナンバー自動読取装置だ。
これまでも、歩道橋などに同様のものを設置して、無車検車を検知し、ユーザーに警告のはがきを送付するなどの対応は行われてきた。しかし、新しく導入されるのは可搬式。つまり、持ち運びができてどこでも車検切れの取り締まりを行うことが可能になる。イメージとしては速度違反取締の移動型オービスのようなもの。
車検切れを検知すると、その場で警察が取り締まりを行う。なお、無車検、無保険のまま帰すわけにはいかないので、その場から安全な場所にレッカー移動となる。レッカー移動費用もなかなか高額になりそう。車にあまり乗らない人、家族の車を時々借りて乗る人などは、車検の時期をあまり意識しないケースもあり、ついうっかり、気づいたときには車検が切れていた…という人もいるだろう。ナンバー自動読取装置による無車検車の取り締まりも始まることだし、今自分が乗っている車の車検時期は常に確認しておこう。
ちなみに、もし、車検切れに気づいた場合、一刻も早く車検を受ける必要があるが、その際はもちろんその車でディーラーに駆け込むわけにはいかない。ディーラーや整備工場に依頼して運搬してもらうか、仮ナンバーを取って持ち込むかしなければならない。
2017年11月1日(加藤久美子・雨輝)