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クルマ最終更新日:2017.10.25 公開日:2017.10.25

クルマと家が完全一体化!?書斎やルーフバルコニーになるルノーの「シンビオズ」がすごい。

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(c) Renault

 EV化、自動運転化、コネクテッド化によりクルマのあり方が多様化している。2040年から内燃エンジン車の販売禁止を発表したフランスの自動車メーカー・ルノーが、「クルマと共に暮らす」未来のカーライフを、今年9月のフランクフルト モーターショーにて発表した。

クルマと家が一体化!?

 ルノーが今年のフランクフルト モーターショーでの目玉商品のひとつとしてお披露目した新型EVのコンセプトカー「SYMBIOZ(シンビオズ)」は、クルマ本体だけでなくコンセプトハウスとセットになっている。シンビオズとは古代ギリシャ語でまさに「共に暮らす」を意味する。
 ルノーが言う、共に暮らすとは、単にクルマを使用する生活のことではなく、クルマと住まいが一体化する前代未聞のコンセプトである。

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フランクフルト モーターショーにおけるルノーのブース。コンセプトハウスとシンビオズは、同系色で同じ素材で出来ている。(c) Renault

 現地で実際にシンビオズを見て目についたのは車内空間の広さである。ゆったりとした4人がけのシートがテーブルを挟んで向かい合わせに並んでいる様子は、居住空間のソファを思わせた。この空間のゆとりはEVならではの薄型のバッテリーを床下に収納する技術により可能となった。

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(c) Renault

 コンセプトハウスにはガレージがなく、シンビオズは直接リビングルームの中に入り込む。そしてそのままリビングの中で家具として機能するのである。

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ブースではクルマのシートをリビングのソファとして使いながら、クルマから操作してTVをつけて見たり、キャビンのシートで寛いでいる様子がデモンストレーションされていた。(c) Renault

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クルマの中からみたリビング(c) Renault

 コンセプトハウスの中にはシンビオズを移動できるエレベーターが付いており、シンビオズに乗ったままエレベーターで2階のルーフへ移動すれば、パノラマ式のサンルーフから星空を眺めたり、日光浴を楽しんだりすることもできる。

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(c) Renault

クルマと家がつねにコネクトしている

 「クルマのデザインと身の回りの環境システムは、もう切り離して考えることはできません」とルノーのデザイン担当者は言う。
 シンビオズとコンセプトハウスは常にデジタル接続されており、クルマのキャビンからは、音楽、ソーシャルメディア、パーソナルクラウドなど、すべてが手に届く範囲にあるばかりか、テレワーキングも可能な仕事場にもなりうる。そして仕事場ごと出張先に移動することもできてしまう。
 また、家にいる時、誰かがドアベルを鳴らすと、ビジターの顔がダッシュボードディスプレイに現れたり、住宅の照明、マルチメディア、エアコンなど快適な機能を連続的に調整するなど、クルマが住宅のコックピットのような役割を果たす。

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(c) Renault

 シンビオズは一般の家庭の電源で充電でき、停電や震災時など緊急時には電力の供給元へと変換する。
 現在はコンセプトカーの段階だが、ルノーは年内にプロトタイプを完成させる予定だ。ルノーが描くクルマの未来社会、クルマを移動手段としてだけでなく、家電や家具、書斎やサンルーフのように多様に、そして生活に密着して使用する時代が近い将来やってくるのかもしれない。

シンビオズのイメージ動画。リンク先=YouTube

2017年10月25日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)

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