子供の創造力の凄さが大人をリセット、トヨタ夢のクルマアートコンテスト結果発表
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「7歳以下の部」金賞受賞のルヴィンディア トゥシャディ イントララトネさん(スリランカ/7才)作品名:「トヨタ知識パラダイスカー/Toyota Knowledge Paradise Car」 このクルマは、より良い未来を築くためにクリーン環境やシェアリング、健康や教育、感性といった知識をみんなに提供します。
トヨタは8月23日、「第11回 トヨタ夢のクルマアートコンテスト」の表彰式をメガウェブ(東京都・江東区)で開催し、入賞作品の発表と表彰を行った。
このコンテストは、多くの子どもたちに夢を持つことの楽しさや大切さを感じてもらうとともに、クルマファンになる機会を創出することを目的として、トヨタが2004年より実施している。今回は、世界79の国と地域から約83万作品もの応募があったという。
入賞は「7歳以下の部」、「8歳~11歳の部」、「12歳~15歳の部」の3部門からなり、各部門に金(1作品)・銀(2作品)・銅(3作品)賞と審査員奨励賞(4作品)が設けらている。このほかに特別賞として、「豊田社長賞(豊田社長選出)」「夢のクルマ技術賞(ルロワ副社長選出)」、「Makes Me Smile! Award~オンライン投票賞」もある。
大人の常識をリセットするような力
「8歳~11歳の部」金賞受賞のホンユーライアンさん(カナダ/10才)作品名:「スーツケースカー/The Suitcase Car」スーツケースに折りたたんでしまえるような、ポータブルカーです。空気をエネルギーにして空中に浮いて、竜巻や地震などの自然災害からみんなを逃がすことができます。
金賞には、「7歳以下の部」はルヴィンディア トゥシャディ イントララトネさん(スリランカ 7歳)の「トヨタ知識パラダイスカー」、「8歳~11歳の部」はホンユーライアンさん(カナダ 10歳)の「スーツケースカー」、「12歳~15歳の部」はビクトリア ベゼハ オリベイラさん(ブラジル 15歳)の「夢の再生」が選ばれた。
「12歳~15歳の部」金賞受賞のビクトリア ベゼハ オリベイラさん(ブラジル/15才)作品名:「夢の再生/The Recycle of Dreams」私たちの喜び、愛、新しいアイデア、そんな夢を結びつけていくクルマです。有機廃棄物を取り除き燃料に変え、排出されたガスは樹木の肥料になり、街を清潔に保ち、樹木の寿命も延びます。
美術・自動車の有識者からなる審査委員の選評によると、『子どもたちの絵は、審査員が考えているよりはるかに飛躍した世界を描いています。審査員の見方が保守的に感じるほどです。絵の構成は飛躍してはいても、それが子どもたちにとっては自然な世界なのかなと思います』。また、『また社会問題と関連させた作品も多く、世界各地の子どもたちの視点からのさまざまな現実が見えます。「明日どうなるか分からないよね、戦争があるよね、空気汚いよね、水はないし、飲めない」など多くの問題があって、その中でも子どもたちは生きている現実をあらためて知り、大人の常識をリセットする力がある作品にも出会えました』とコメントしている。
2017年8月30日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)