名作十選「なんちゃってエジソン」3番人気
今だから明かせる撮影秘話と一緒にご紹介!
JAF Mate誌で4年間の連載を終えた「なんちゃってエジソン」。2016年も年の瀬に迫ったこの機に、司会者・ライター横内と調ベンジャー3人が全48話からザ・ベスト・オブ・「なんちゃってエジソン」10選を選んでみました。
各自が10点を満点として「なんちゃってエジソン」全作品に投票する形式。40点が満点です。
第3位(得点:32/40点)
ドアを開けたときの威力を、ダイコンで証明!/2014年10月号
いろいろな実験映像や写真を所蔵するJAFには、他のマスコミからしばしば問い合わせや転載依頼が届きます。中でも、マスコミからの引き合いが多かったのが、こちらの写真。JAFの「レガシー」と呼んでもいいでしょう。
1991年にJAF Mate誌に掲載されたJAFユーザーテストの写真です。車のパワーウインドーが、ダイコンのような太くて固いものを真っ二つにする衝撃の写真。
今振り返ると、ダイコン以外にも、オレンジやリンゴまで切る必要があったのだろうか…という疑念が無きにしもあらずではございますし、実際、オレンジやリンゴの写真に対する問い合わせより、ダントツでダイコンに対する問い合わせが多かったようにも思います。これは、オレンジやリンゴより、大根のほうが日本国民は好みであるということを意味するものではなく、ともかく、指などを誤って挟んだときの危険に警鐘を鳴らし、大きな反響を呼びました。
そして、時代は過ぎ、JAFではこのレガシーを映像化し、TV局などで数多く放映され、広く安全啓発に貢献できました。こうしてダイコンは、JAFのレガシーたる立場を確固たるものにしたのです。
そんな、JAFのレガシーをオマージュし、やってみたのが今回のなんちゃってエジソン。「さて、ダイコンを何で切ろうか」という発想ではありません、決して。
劇中、JAFのベテランインストラクターである出原さんが強調します。JAFと言えばダイコンなんです。と。
これはみなさん、勘違いしないでくださいね。JAFは農業を始めようというわけではありません。Japan Agriculture Federationなら確かにJAFではあるのですが、そうではありません。Automobileです。ダイコンのような皆様に身近なもので、車を安全に使っていただくための啓発活動をして、より身近に交通安全を感じてもらえるように努力している団体なのですよ、ということを短く言っているのです。
【JAFのレガシー ダイコン秘話はこちら(動画)】
そうそう、この実験はダイコンだけではなかったんです。7人の子どもたちが、車のドアを開けられるか、実験しています。これ、地味ですけど、意外とためになります。
【「子供は何歳から車のドアを開けられるか?」はこちら(動画)】
ご協力ありがとうございました。
子どもって、非力だからドアを開けられないんじゃなくて、背が小さくて、力の入りやすい高さにドアノブがないから開けられない、ってことを初めて知りました。だから、力の入りやすい車内側からは簡単に開けられて、外からは容易に開けられない。そんでもって、ドアは重いから、いったん開いてしまうと、ドアの勢いを制御できない。外が突風が吹いていたりすると、簡単に持ってかれちゃいますね、きっと。というようなことが想像できるような、良い実験でした、はい。自画自賛。
■バックナンバー>「子供は何歳から車のドアを開けられるのか/2014年10月号」
■動画で見る「なんちゃってエジソン」全編>「ダイコン本編」 /「子供とドア本編」