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公開日:2026.01.29

「スカイライン」の「シルエットフォーミュラ」が蘇る! 大迫力の「Re30 スカイラインシルエット」は実用性も備えた4ドア仕様【東京オートサロン2026】

東京オートサロン2026に展示された「Re30 スカイラインシルエット」

カスタムカーの祭典「東京オートサロン2026」の日産自動車大学校ブースにて、6代目スカイラインをベースに、往年の「シルエットフォーミュラ」をオマージュしたスタイリングのカスタムカーが展示された。作り込まれたフロントスポイラーやワイドボディなど、レトロさと迫力をあわせ持った車両を紹介しよう。

東京オートサロン2026に展示された「Re30 スカイラインシルエット」

文・写真=KURU KURA編集部

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大迫力の「Re30 スカイラインシルエット」

ボンネットのダクトも学生たちの手作り。

ボンネットのダクトも学生たちの手作り。

カスタムカーの祭典「東京オートサロン2026」にて、「シルエットフォーミュラ」をオマージュした車両「Re30 スカイラインシルエット」が展示されていた。

シルエットフォーミュラとは、1970年代後半から1980年代前半に人気を博した、市販車をベースにして基本的な外観を保ったまま、中身はほぼ無制限に改造することができた自動車レースのカテゴリだ。

「Re30 スカイラインシルエット」は、自動車整備やカスタマイズ等を学ぶ専門学校「日産愛知自動車大学校」の3年生によって製作されたクルマ。1980年代を代表する日本車である6代目「スカイライン(R30型)」をベースに、学生たちの手によってさまざまなカスタムが行われ、大迫力のシルエットフォーミュラスタイルへと生まれ変わった。

車名の「Re」とは、「Reborn」(再び、80年代の活気あるクルマを)、「Respect」(尊敬・敬意)、「Remake」(私たちが作り直す)を意味し、リアルタイムのシルエットフォーミュラを知る50~60代の世代が懐かしく感じる提案であると同時に、若い世代にも、当時のモータースポーツのエネルギーを伝えたいという願いが込められている。

一番苦労したのはフロントスポイラーの自作!

大迫力のフロントスポイラーはFRPで製作したオリジナル。

大迫力のフロントスポイラーはFRPで製作したオリジナル。

エクステリアで特に目を引くのが、シルエットフォーミュラの代名詞ともいえる前方に向かって張り出したフロントスポイラーを含むフロント周りだ。

学生に話を聞くと「最も苦労したポイントは、フロントスポイラーの成形」だったという。

「ベース車両の形状と、完成形として目指した形状がまったく違っていたので、ほぼゼロから作っているような感覚でした。フロントスポイラーはFRPで製作したのですが、まずは形を作り、FRPを巻き、削って面を出すという工程を何度も繰り返しました」

FRPは鉄板と違い、削りすぎると基準となる面が簡単に変わってしまう。そのため、プレスラインが歪んだり、ズレたりしないよう、常に全体のバランスを確認しながら作業を進める必要があったという。

オーバーフェンダーでありながらリアドアが開くように調整されている。

オーバーフェンダーでありながらリアドアが開くように調整されている。

もうひとつの大きなこだわりが、4ドア車であることを活かしたボディ構成だ。

本家のシルエットフォーミュラは2ドアクーペをベースにしていたが、今回のベース車両は4ドアだった。ワイドボディ化に伴い、通常通りにオーバーフェンダーを装着すると、リアドアが開かなくなってしまう。しかし「リアドアもきちんと使えること」にこだわったのだという。

「オーバーフェンダーをそのままつなげるだけなら簡単なんですが、それだとドアが開かなくなってしまいます。ヒンジまわりの加工や、ドアとフェンダーの面のつながりをきれいに整えることに、かなり苦労しました」

さらに、ドアがきちんと開くのと同じように、ワイドボディの外側にある給油口も延長加工をして、問題なく給油できるようにしている。

見た目の迫力と実用性を両立させるための工夫が、細部にまで詰め込まれているのだ。

本家にはないディフューザーはオリジナルデザイン!

ダックテールとディフューザーがスポーツカーらしさを際立たせている。

ダックテールとディフューザーがスポーツカーらしさを際立たせている。

リアセクションも「シルエットフォーミュラ」をオマージュした迫力のあるカスタムが盛り込まれている。特徴的なダックテールはFRPで製作、リアウイングのサイドステーはFRPで、中央のウイング部分はアルミを曲げて成形されている。

リアバンパーは完全オリジナルで「本家のシルエットフォーミュラにはない要素ですが、ディフューザー風のデザインを取り入れて、自分たちのオリジナリティを出しました」と学生は語る。

さらに、ボディカラーにも遊び心がある。赤い部分にはラメを混ぜ込み、遠目には落ち着いた赤に見えつつ、光が当たるとキラキラと輝く仕上がりに。イベント会場の照明下では、その表情の変化がひときわ印象的だった。

フロアマットは学生たちがオーダーしたオリジナル。

フロアマットは学生たちがオーダーしたオリジナル。

エクステリアとは対照的に、内装は基本的にノーマルを維持している。

「元の車両の状態が良かったのもありますし、内装は細かいところを少し整えた程度です。当時の良さをできるだけ残したい、というのも僕たちのこだわりのひとつです」

その中で唯一手を入れたフロアマットは、特注でオーダーメイドしたもので、カラーやデザインは学生たちが決め、車内全体の雰囲気に合わせて仕立てられている。

「Re30 スカイラインシルエット」を製作した 日産愛知自動車大学校 自動車整備・カーボディーマスター科 3年生。

「Re30 スカイラインシルエット」を製作した 日産愛知自動車大学校 自動車整備・カーボディーマスター科 3年生。

「Re30 スカイラインシルエット」は、FRPによる大胆な造形、4ドアを活かした実用的なワイドボディ、そしてシルエットフォーミュラへの敬意とオリジナリティを両立させた「過去と未来」を繋ぐ1台だった。

学生たちが製作に注いだ時間と強い情熱が、多くの来場者に強い印象を残したことは間違いないだろう。製作を担当した学生たちの今後の活躍にも期待したい。

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