【TAS17速報】レクサス、「RC F GT3」17年型を披露、日米2台ずつ投入
レクサス「RC F GT3」17年型。まったくスポンサーカラーの入ってない、カーボンブラックのボディが渋い。
東京オートサロン2017(幕張メッセ)がいよいよ開幕。メーカーの報道発表などを中心に、初日の模様をお届けする。
トヨタ/レクサスは、複数のモータースポーツ用の最新マシンを展示したが、中でも報道陣が多数集まったのが、レクサスのスポーツカー「RC F」をベースにした、モータースポーツ用のマシン、「RC F GT3」の披露だ。
トヨタ/レクサスのオートサロン公式サイトでは、展示車両のラインナップとして、事前に同車のシルエットのみが掲載されていたが、スポンサーカラーに塗られていないカーボンブラックのボディが披露された。
RC F GT3を正面から。
なおGT3とは、世界的に人気のあるレースで、FIA(国際自動車連盟)公認の国際レース規格。RC F GT3もそのレギュレーションに則った1台となっている。
デイトナ24時間がデビュー・日米で計4台を投入
同車のレースデビューは、現地時間1月26日(木)から29日(日)まで米フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催される、世界三大24時間耐久レースのひとつである「デイトナ24時間レース」となる。
そして米国の17シーズンは、IMSA WeatherTech SportsCar Championship(イムサ・ウェザーテック・スポーツカー選手権)シリーズのGTDカテゴリーにおいて3GT Racing(スリージーティーレーシング)から2台が参戦する予定だ。
RC F GT3を側面から。
国内はスーパーGT・GT300クラスに参戦
そして日本では、国内で最も人気の高いカテゴリーであるスーパーGT・GT300クラスに、LMcorsa(エルエム・コルサ)から2台体制で参戦予定だ。
同チームは、16シーズンも16年型RC F GT3を1台使用していたが(60号車)、17シーズンは51号車として使用していたフェラーリ「488 GT3」をやめ、2台とも17年型RC F GT3で戦うことになるようだ。
RC F GT3を斜め後方から。
TOYOTA GAZOO Racing Factoryの嵯峨宏英本部長/Technical Directorは、17シーズンは日米で4台の投入だが、将来的には世界中の多くのレーサー/チームに利用してもらえるようなモデルに育てていきたいとしている。ちなみに国内では、スーパーGTのほかには、スーパー耐久シリーズにもGT3マシンが参加可能なクラスがある。
また、同車の開発ドライバーとして、スーパーGTなどで長年活躍している飯田章(いいだ・あきら)氏と立川裕路(たちかわ・ゆうじ)氏も登壇。開発能力の高さで定評のあるふたりだけに、トヨタ/レクサスファンとしては、同車が活躍するところを期待して良さそうだ。
RC F GT3を開発したベテランドライバー2名。奥(左)が飯田章氏と、手前(右)が立川祐路氏。
2017年1月13日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)