ホンダ、東京・赤坂にAI研究拠点を9月に開設
写真は、ホンダがG7伊勢志摩サミットに提供したアコードベースの自動運転車「AUTOMATED DRIVE」
本田技研工業(ホンダ)は6月2日、同社の研究開発部門の子会社である本田技術研究所(ホンダ技研)が、人工知能の研究開発の強化およびモビリティ領域への応用研究を目的として、「HondaイノベーションラボTokyo」を2016年9月を目標に東京・赤坂に開設すると発表した。
これまでホンダ技研では、脳研究や聴覚認識など、人工知能研究を進展させることを目的として、ホンダ・リサーチ・インスティチュート(HRI)を独・フランクフルト、米・シリコンバレー・コロンバス、埼玉県和光市などの国内外に設立。
またシリコンバレーでは、HRIとはまた別個にホンダ技研の出先機関としてホンダ・シリコンバレー・ラボも設けられ、米HRI・シリコンバレーと連携し、現地スタートアップ企業の技術探索などの成果を得たとしている。
今回のHondaイノベーションラボTokyoの設立の狙いは、グローバルで新たな人材を幅広く集め、さまざまな技術者や研究者が、外部有識者や研究機関と連携を図りながら、自動運転やコネクティビティ(ネットワークへの接続のしやすさ)、ロボティクスなどの人工知能技術の研究をさらに拡大強化し、実用化に向けた研究開発を加速させていくとしている。
こうした人工知能技術の研究開発の一環として、ホンダはG7伊勢志摩サミットにおいて、アコードをベースにした自動運転車「AUTOMATED DRIVE」(画像)を提供している。
2016年6月6日(JAF MATE社 IT Media部 日高 保)