矢印と距離だけの超小型シンプルナビのバイク版「ビーライン・モト」登場
非常に小型かつシンプルな表示のバイク用ナビ「ビーライン・モト」。
クラウドファンディングサイト「きびだんご」は2017年4月より、海外のスタートアップやクリエイターの日本進出プロジェクトを運営する「きびだんご海外おもしろ商品探索部」、通称「きびたん」を運営中だ。マニュアルのローカライズや電気通信事業法令の技術基準適合認定、カスタマーサポートなどまで同社で担当し、これまで30以上の海外プロジェクトを日本国内に届けてきたという。
その1つが自転車用の超シンプルナビ「ビーライン」で、今回新たに日本に上陸させるのが、バイク版「ビーライン・モト」だ。加速度計、ジャイロスコープ、方位の3種類のセンサーを直径51.3mm×高さ20.8mm、重量60gという超小型ボディに搭載したバイク用ナビである。今回、クラウドファンディングで目標額に到達し、一般販売が決定した。
ライダーが走りながら確認しやすいシンプルさとボタン操作採用！
バイク用のナビはどうしても小型にならざるを得ず、少々見づらかったりする。またスマートフォンのナビゲーションアプリを利用する方法もあるが、これもまたリスクが大きい。脱落防止用のケーブルなどはもちろん必須だし、万が一風圧や振動などでフォルダーから外れて路面に落下させてしまうかもしれないからだ。さらに、ライダーは安全性の面からグローブを装着するため、スマホの操作はグローブを外さないとほぼ無理というのも課題だった。
しかし「ビーライン・モト」は、方向を示す矢印と目的地までの距離だけが表示されるというシンプルさ。ハンドルバーに取り付けられるので、位置を調整すればメーター類と同一の視野に収めることも容易だ。液晶ディスプレイは、明るい陽光の下でも見やすいメモリインピクセルタイプを採用している。そしてグローブをいちいち外さなくても操作できるよう、ボタンで操作する方式となっている。
矢印は2種類のモード・アプリを使えば地図上でもナビが可能
矢印のモードは2種類ある。1つは、一般的なナビの矢印のように道沿いに進むべき方向を示してくれる”ルートモード”。そしてもう1つが、常に目的地までの方向を示す”コンパスモード”だ。
目的地の設定をするときや、地図上で詳細なルートを確認したいときは、iOSとAndroidに対応したスマートフォンの専用アプリ「ビーラインアプリ」とBluetooth接続して利用することになる。「ビーラインアプリ」は日本語ローカライズ済みだ。一度ルートを設定すれば、そのあとはインターネット接続する必要がないため、パケットの節約も考慮されている。走行ルートはすべて「ビーラインアプリ」が記録する仕組みで、どこへどれだけの時間をかけて到達したかなどのデータを確認可能だ。
連続稼働は30時間・脱着も容易
バッテリーで動作し、満充電にすれば30時間連続で稼働できる。また、雨を気にしなくていい防水・防塵性能のIP67となっている上に(自転車用「ビーライン」はIP66)、耐衝撃性も高く、夕方以降は自動的にバックライトを点灯させられる設定も用意されている。バックライトを連続で点灯した場合の稼働時間は10時間だ。
マウントだけバイクのハンドルバーに取り付けておけばよく、ねじるだけで本体を容易に脱着できるため、盗難の心配も不要。マウントは、さまざまなバイクやスクーターに取り付けられるよう、3サイズのラバーバンドが付属したユニバーサルバーマウントと、粘着シート付属の小型のアクションカメラ「GoPro」スタイルのマウントの2種類が用意されている。
のちほど、追加オプションとして、スクーターのミラーステー固定型マウントも発売される予定。
自転車用「ビーライン」との違いはどこ？
「ビーライン・モト」は「ビーライン」から数えて8度のアップデートが実施され、機能が大幅に追加されたことが大きいな違いだ。その追加機能の中には、ルートモードなどがある。ちなみに「ビーライン」はタッチパネル方式で操作するほか、マウントもシリコン製カバーをハンドルに取り付ける形となっている。
ちなみにきびだんご広報に確認してみたところ、「ビーライン・モト」も自転車での使用は問題ないという。「ビーラインアプリ」はバイクでの使用が想定されているが、後ほど”自転車モード”に切り替えられる予定とのことである。もちろん、徒歩での使用も可能だ。
製品はケースがブラックに塗装された通常のプラスチックタイプと、限定のアルミ削り出しの2種類があり、通常タイプは一般予定価格2万2500円、限定タイプ2万6500円だ。ちなみに11月15日まではクラウドファンディングの支援を受け付けており、その場合は特別価格となり、通常タイプが1万8000円、限定タイプが2万2500円となる。価格はすべて消費税および送料込みだ。
