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クルマ最終更新日:2018.10.31 公開日:2018.10.31

台風21号による被害について、大阪・兵庫のJAFロードサービス件数の内訳と傾向を分析

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 10月末現在発生している台風26号は日本を直撃する可能性が低くなり、そろそろ台風シーズンも落ち着いてきた雰囲気だ。しかし2018年は水害の記憶が強く、特に9月初旬に関西・四国地方を中心に大きな被害をもたらした台風21号のことは、多くの人がその恐ろしい破壊力を覚えていることだろう。

 台風21号による被害は関西・四国地方の多くのクルマにも及んでいる。JAFは10月26日、9月4日から6日までの3日間に、大阪府・兵庫県内で台風21号が起因と思われる車両トラブルとして受け付けたロードサービス救援要請の件数と、その内訳や前年同期との比較による傾向などを発表した。

 前年同期件数は大阪府内が1346件、兵庫県内が791件だったのに対し、今回は大阪府内が1930件、兵庫県内が1040件と大幅増加となった。

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9月4日から6日までの、大阪府および兵庫県内でのロードサービス救援要請の内容を種類別に分類した一覧表。

タイヤのパンクが前年同期比310.3%増!!

 中でも多かったのが、大阪府内のパンク件数。前年同期の件数が252件だったのに対し、今回は310.3%増となる782件。原因としては、台風による強風でガレキが道路上に散乱し、その上を走行したことによるものと考えられる。つまり、台風が過ぎたからといって安心せず、クルマを運転する場合は道路状況をよく確認する必要があるということだ。

ウインドーが割れる被害も大幅に増加!

 またロードサービス救援要請の原因として、多かったのがガラス(ウインドー)割れ。強風によって飛来した物体の直撃を受けて、ガラスが割れたというトラブルも大幅に増加した。前年同期では大阪府内では1件、兵庫県内では0件だったところ、今回は大阪府内が187件、兵庫県内は11件。走行中にガラスが割れるようなことになると、交通事故や大けがにつながる恐れがあることを覚えておこう。

冠水が原因のロードサービス救援要請も大幅増!

 さらに、ロードサービス救援要請の理由として、冠水も大幅に増加。前年は大阪府内も兵庫県内も0件だったのに対し、今回は大阪府内が50件、兵庫県内は167件となっている。

 道路の冠水箇所を無理に渡ろうとして、途中でエンジンがストップしてしまう危険性は大きい(JAFユーザーテスト「冠水路走行テスト」)。水深によっては冠水箇所の道路面を見通すことができず、水圧でマンホールのフタが外れているなどの危険性もある。近いからといって渡ろうとせず、遠回りしてでも必ず冠水箇所のないルートで目的地へ向かうようにしよう。

 また冠水したクルマ、中でもEVやハイブリッド車などは一見問題がなさそうに見えても、バッテリーなどの電装系が異常を起こしている可能性があるので、専門家に確認してもらってから乗るようにしてほしい。

2018年10月30日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

JAFユーザーテスト

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