1億円超のスーパーなGT-R登場! 日産とイタルデザインが初のコラボ
日産は10月15日、「Nissan GT-R50 by Italdesign」(写真上)を期間限定で展示すると発表した。展示場所は東京都中央区にある「NISSAN CROSSING(ニッサン クロッシング)」で、市販車ではなくあくまでもプロトタイプとしての展示となる。
Nissan GT-R50 by Italdesignは、日産のフラッグシップスポーツカーの「GT-R NISMO」をベースに、イタリアのデザイン会社「イタルデザイン」がモディファイしたものだ。イタルデザインは、カーデザインの巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロによって設立された。ジウジアーロとイタルデザインは、ロータスやアルファロメオなどの名だたるブランドのカーデザインを手がけてきた。プレミアムカーだけではない。VW「ゴルフ」やフィアット「パンダ」など、世界を代表する名大衆車のデザインも行った。トヨタ「カローラ」、同「アリスト」やスバル「SVX」など、日本車も多く手がけていて、実は日本人にとっても馴染みのあるデザイナーでありデザイン会社である。デザイン会社といっても、スタイリングだけを提案する会社ではない。エンジニアリングやテスト、製造、検査など、自動車関係のサービスを幅広く提供しているのだ。
今回、イタルデザインは日産と組んでNissan GT-R50 by Italdesignを作ったわけだが、実は両社が提携するのは今回が初めて。GT-Rが2019年に誕生50年、イタルデザインが2018年に創立50年をそれぞれ迎えるに当たっての記念プロジェクトとして実施された。日産では「GT-Rが誇る究極のパフォーマンスにイタリアならではのテイラーメイドが組み合わされた」と胸を張る。
普通のGT-Rですら”只者ではない”感が満載のマッチョなデザインだが、Nissan GT-R50 by Italdesignでは、それにスーパーカー的な大胆さが加わった。そして、手が加えられたのは内外装だけではない。3.8LのV6エンジンを日産のレース部門でもあるニスモが「手組み」することで、最高出力720PS、最大トルク780N・mを発生するエンジンに仕立て上げ搭載する見込みだ。
このNissan GT-R50 by Italdesignだが、先行して公開された欧州(写真上:英グッドウッドフェスティバルでの展示走行)や北米で大きな反響を呼んだことから、実は限定生産される可能性が出てきた。日産によると、限定生産台数は最大でも50台ほどで、価格はおよそ1億1700万円~となる見込みとのことだ。
ニッサン クロッシングでの展示は10月15日~11月25日。なお、同期間中には「スカイライン2000GT-R レーシングコンセプト」(写真上:1972年・第19回東京モーターショー出展車)と「日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ」(写真下:2015年・第44回東京モーターショー出展車)もあわせて展示される。