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クルマ最終更新日:2018.10.15 公開日:2018.10.15

銭湯でお馴染みの「ケロリン桶」が巨大ピラミッドになった! 「ケロリンミュージアム」開催。

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銭湯でお馴染みの「ケロリン桶」だが、こんなに高く積みあがっているのは見たことがない。

 株式会社北日本新聞社(富山県富山市)は、「ケロリン桶」をモチーフにしたアート作品展「ケロリンミュージアム」を、銭湯「タカラ湯」(東京都足立区)で、10月27日(土)、28日(日)に開催する。

富山県発祥のケロリン桶

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内外薬品(現:富山めぐみ製薬)の解熱鎮痛剤「ケロリン」の広告が入っている。

 「ケロリン桶」は、富山県にある内外薬品(現:富山めぐみ製薬)が製造・販売する解熱鎮痛剤「ケロリン」の広告が印字された桶。銭湯ではお馴染みで、「ケロリン」が何かは知らなくても、その「黄色いプラスティックの桶」を知らない人はほとんどいないだろう。銭湯で蹴飛ばしても、腰掛けにされてもビクともしない驚異的な強度から、別名「永久桶」とも呼ばれている。

富山県を盛り上げる「富山×銭湯PROJECT」

 北日本新聞社は、そんな「ケロリン桶」の全国的な知名度と富山県が人口あたりの公衆浴場数が全国トップクラスであることに着目(*1)。昨年から富山県を銭湯で盛り上げる「富山×銭湯PROJECT」をスタートさせた。

*1 人口10万人あたりの公衆浴場数は全国4位(統計でみる都道府県のすがた2018:総務省統計局)

 昨年の11月26日(いい風呂の日)に公開された第1弾では、銭湯全体に映像を投影したアートムービーを制作。プロジェクションマッピングならぬ「風呂ジェクション富山ッピング」として、銭湯と幻想的な映像のコラボレーションで注目を集めた。

ケロリンミュージアムとは

 第2弾として開催される「ケロリンミュージアム」は、ケロリン桶を実際に使用したアートやモチーフにしたアート作品を、銭湯「タカラ湯」に40以上点展示するアート展。展示に先駆けて、10月10日(銭湯の日)に公開された、コンセプトムービーがとてもユニークである。

 このムービーでは、ケロリン桶と銭湯と富山を愛した前衛芸術家リチャード・ケロリーンの生涯に密着し、「ケロリンミュージアム」に展示されるアート作品が完成するまでのドキュメンタリーが描かれている。

 しかし、実はこのムービーに登場するリチャード・ケロリーンは、フィクションであり、実在しないという。ケロリーンのコメント部分などは、まるでVHSテープに収録された映像のように荒く加工されているし、時代設定もしっかりされているので、本物だと勘違いしてしまいそうだ。

 さらにムービー内で、「8歳の時、父に連れられて行った銭湯で見たケロリン桶の衝撃は忘れられない」「自分自身の作品性について悩んでいた時期がある」などと、ケロリーンがまことしやかに語るので、よけいに真実味が増している。

 この物語はフィクションだが「ケロリンミュージアム」は実際に開催されるので、安心して欲しい。

巨大ケロリンピラミッドなどインパクトのある作品群

 展示される作品の一部を紹介しよう。

「ケロリンピラミッド」

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2024個もの「ケロリン桶」を積み上げたピラミッドは圧巻! 存在感がすごい。

 芸術家リチャード・ケロリーンの代表作品。2024個のケロリン桶を使用している。ケロリン桶を天高く積み上げた姿は、ケロリンを神格化させ、見る人を圧倒する。

「ケロリンタワー」

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隣に立っている女性の2倍ほどの高さがある「ケロリンタワー」。

 ケロリン桶をただ高く積み上げただけのタワー。一定の評価を得ていたケロリーンの作品の中で、全く評価されなかった作品。この作品を発表したあと、ケロリーンは自身の作品への方向性を見失った。

 設定を踏まえて作品を紹介したが、リチャード・ケロリーンの物語はすべてフィクションで、実在の人物や団体などとは一切関係ないことをくれぐれも忘れないで欲しい。

 ちなみにケロリーンは、すべての作品を1人の男が作ったいう物語があれば、作品をより楽しんでもらえると考えた企画者により生みだされ、モデルとなった特定の人物はいないという。彼の物語含め全体をアートとして感じて欲しい。

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通常なら鏡のある位置に「ケロリン桶」をモチーフとした絵画が飾られている。

 さらに、富山めぐみ製薬の協力のもと「幻の白いケロリン桶」も展示される。白いケロリン桶は、製造初年度しか作られていない貴重なものなのでこの機会に見ておきたい。

 東京の銭湯から遠く富山県へと想いを馳せながら、ユーモアに溢れる同ミュージアムで、芸術の秋を楽しんで欲しい。入場料は無料。

『ケロリンミュージアム』概要

場所: タカラ湯 東京都足立区千住元町27-1
   (最寄り駅 北千住駅)
日時: 10月27日(土)、28日(日)
開館時間:10時〜18時(17時30分最終入場)
料金: 入場無料
  ※イベント当日は入浴不可
  ※リチャード・ケロリーンの物語はすべてフィクション
   実在の人物や団体などとは関係なし
  ※展示される作品は、変更される場合あり

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