F1レッドブルのダニエル&マックス、書道で「勝利」を書いてみた!
レッドブル・レーシングの3号車に乗るダニエル・リカルド選手(左)と、33号車に乗るマックス・フェルスタッペン選手。座布団に座っての会見。さすがに正座はしなかった。会見と書道への挑戦の場となったのは、日本橋のショッピングパークのコレド室町2にある和風レンタルスペースの橋楽亭/囲庵。
10月7日(日)に決勝を迎えるF1第17戦日本GP。9月28日~30日にロシアGPを終えたばかりだが、休む間もなくドライバーが続々と来日している。3日には日本橋で、レッドブル・レーシングの3号車に乗るダニエル・リカルド選手(29)と、33号車に乗るマックス・フェルスタッペン選手(21)が会見を開いた。そして報道陣を前に、書道に初挑戦するところを披露。両者は鈴鹿サーキットでの表彰台の中央を勝ち取るため、協力して「勝利」の文字を書いた。果たしてその出来映えは?
2018シーズン第16戦ロシアGP(ソチ・サーキット)でランデブー走行するリカルド選手(手前の3号車)とフェルスタッペン選手(奥の33号車)。2018年のレッドブル・レーシングのマシン。
リカルド選手が幼少時に乗ってみたかったスーパーカーは?
笑顔が素敵なダニエル・リカルド選手。日本食は寿司がお気に入りとのこと。
オーストラリア出身のリカルド選手は16戦終了した時点で、134点で6位につけている。F1には2011年にデビューしてこれまで145戦に出場。優勝7回、表彰台フィニッシュは29回。トータルで950点を獲得している。
取材記者はF1から離れた話題として、「少年時代に乗ってみたいと思っていたスーパーカーは?」と質問してみた。すると、まず「『F40』!」との回答。「F40」とは、1987年にフェラーリの40周年を記念して発売された、2936ccのV型8気筒ツインターボエンジン搭載のMRスーパーカーだ。
さらに「ほかに挙げるとしたら、(日産)『GT-R』も好きだね!」とも。何代目なのかは質問できなかったが、3代目のR32型以降だろう。もしかしたら、6代目のR35型「GT-R」が登場した2007年時点でもリカルド選手は18歳なので、R35型かも知れない。
また日本GPに関しては、「シャンパンの味を忘れちゃったから、そろそろポディウムを狙いたいね」とコメントした。2017年の日本GPでは3位フィニッシュしており、さらに上を狙うはずだ。
将来のチャンピオン候補! フェルスタッペン選手
マックス・フェルスタッペン選手。まだ21歳ながらすでに4回の優勝回数を誇る。
オランダ出身のフェルスタッペン選手は16戦終了時点で158点を獲得し5位。チームメイトであり、最大のライバルともいえるリカルド選手をリードしている。2015年にF1デビューを果たし、21歳の若さながらすでにF1には76戦に出場、これまで4回優勝している。そしてこれまでに17回の表彰台フィニッシュ、ポイントも579点稼いでいる。近い将来のチャンピオン候補と期待されている逸材だ。
フェルスタッペン選手にも同様に「少年時代に乗りたかったスーパーカーは?」の質問をしてみたところ、「特にないんだよね。子どもの時からずっとF1しか目指してなかったからね。だから、強いて挙げるならF1かな!」とのこと。実は、フェルスタッペン選手の父親であるヨスさんは、元F1ドライバー。父親を追いかけるようにモータースポーツを始め、F1を目標に少年時代から努力してきたのがフェルスタッペン選手なのである。
日本GPの舞台である鈴鹿サーキットの攻略に関しては、「やっぱり、第1セクターがポイントだよね!」というコメント。2017年の日本GPでは2位フィニッシュを決めており、もちろん表彰台の真ん中を狙っているはずだ。
「勝利」を書けるか!? ふたりが習字に挑戦!
書道に挑戦することになったふたり。練習はしてないようで、通訳を通して真剣に先生の話を聞き入っている。しかし練習なしで書道に初挑戦するとは、F1に例えるなら、今まで一度も走ったことのないサーキットで初めて乗るマシンで、しかもフリープラクティス(フリー走行)なしで予選や決勝に挑むようなものだ。
「勝」の字の方が難しいと思われるが、リカルド選手が担当することに。年長者ということか。そして、「勝」よりは優しいと思われる「利」の字をフェルスタッペン選手が担当することとなった。
「勝利」という単語を1文字ずつに分け、ひとりが1文字を担当。大きな筆を使って、2m四方ぐらいはあるだろう大きな半紙に書くことに。
このサイズの半紙に両手を使わないとまともに字を書けないのではないかというサイズの筆で「勝」と「利」に挑んだ。実際にはこの大きな筆を片手で扱うことになる。
初めてかいだ墨汁の炭の臭いが苦手だったようで、鼻をつまんでいたフェルスタッペン選手。それに対し、リカルド選手は大人の余裕(?)で、にこやかにその模様を笑い飛ばしていた。
そして、ご覧の通りに! 日本人でも難しい「勝」の字を予想以上に上手にまとめたリカルド選手に対し、微妙な感じとなったフェルスタッペン選手は、非常に恥ずかしかったようで、しばらく屏風の後ろに隠れていた。書いている途中の様子は、後ほどオフィシャルで掲載される予定。
ぶっつけ本番で大サイズの書道に挑んだふたり。その出来映えはいかがだっただろうか? 予想以上にうまく書けていると思うので、これなら日本GPでもどんなピンチにあっても切り抜けられるはずだ。どちらが前でも、ふたりが昨年の成績を上回る1-2フィニッシュとなることを期待しよう。