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クルマ最終更新日:2018.08.17 公開日:2018.08.17

オランダ・アムステルダムのスタジアムで大規模蓄電システムが稼動開始。

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 欧州日産は8月3日、欧州で最大規模の蓄電システムの稼働を開始したと発表した。

 同社を含む複数社の企業提携により実現した同システムは、オランダのヨハン・クライフ・アレナスタジアム(写真上)にあり、日産「リーフ」の内蔵電池を使用している。蓄電容量は3メガワット(3,000kW)を誇り、同スタジアムだけでなく、周辺地域住民やオランダの送電網に効率的に電力を供給することが可能だ。米イートン社の電力変換装置と、リーフのバッテリー(148個相当)を組み合わせたシステム(写真下)によって、EV向け電力供給のためのサーキュラー・エコノミーを実現したとしている。

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 サーキュラー・エコノミーとは、有限な資源を無駄なく使うだけでなく、使い捨てや希少な資源の利用をせず、かつ廃棄物すら出さない経済モデルのこと。資源を循環させることで高度な生産性を目指すものでもある。リサイクルやリユース、シェアリングエコノミーの概念もサーキュラー・エコノミーに含まれるとされている。

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 今回の蓄電システムによって、スタジアムへの持続可能な電力供給が可能になった。それに加えて、停電など緊急時の電力確保にもつながる。膨大な蓄電量を誇るので、オランダの電力網の安定化にも部分的に寄与することになるだろう。

 今後急増すると予想される、EVから大量に出る使用済みバッテリーのリユースモデルとしても注目したい取り組みである。

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