【東京モーターショー2017】カワサキ Z来たwwww「Z900RS」
ついに、ついに、出ました! ショー開幕前から、メーカーから動画が公開されるなど、登場の噂はありましたが、実車を前にすると、その感動もひとしおなのであります。あまりに嬉しいので、今回はスペシャルな “男カワサキ” 調でのレポートであります。
そもそも何が? いやいや、今回カワサキが出してきた「Z900RS」のことですよ、お父さん!
10月27日(金)より11月5日(日)まで江東区・東京ビッグサイトで開催される第45回東京モーターショー2017。一般公開に先立ち、25日のプレスデーで参加各社の展示が公開されました。そこでカワサキのブースに登場したのが、Z900RS(市販予定車)です。
このバイク、古くは70年代の日本の二輪車を代表するZ900(Z1)、それを彷彿とするデザインで80年代末~90年代に一世を風靡したZEPHYR(ゼファー)、これら名車のアイデンティティを間違いなく受け継いでいるデザインを引っさげての登場なのであります。
かつての名車のデザインや技術的な文脈を上手に利用して現代のバイクに落としこむのは、カワサキが得意とする手法。そういった形ではこれまでZRXが存在していたものの、その生産終了を受けてしょんぼりしていたおじいちゃん世代・お父さん世代が多数いました。けれどカワサキは分かっているのです。そういう硬派(あるいは硬派に憧れる)”男カワサキ”な人たちがたくさんいることを。不肖ワタクシも、今乗っているバイクを売って買いたくなってしまったのが、今回発表されたZ900RSなのであります。
Z900RSの見た目はかつての名車のデザインを引用していますが、けっして古臭くはない、このあたりカワサキさすがです。ヘッドライトやウインカーなどの灯火類には、今や定番となったLEDを採用。燃費云々よりも、バッテリー負荷が少ないことと、しゅっとした見た目が嬉しいところ。
パワーユニットには、水冷4発のDOHC4バルブ948cc、”名前から48cc得した!”111馬力のエンジンが載っかっております。会場では肝心のエキゾーストノートを聞くことはできませんでした。が、エンジニア氏に伺ったところ「相当、自信あります(ニヤリ)」とのことだったので、これは期待できそう!
そのエンジンを包むのは鋼管トレリスフレーム。これに、倒立フロントフォーク! 300mmディスク! 4ピストンラジアルマウントモノブロックキャリパー! ABS付き! と、性能充分な足回りを奢っています。
リアショックにはスーパーバイクにも使われる先進のホリゾンタルバックリンクリヤサスペンションを採用。このあたりは2本サスを好む守旧派層に受け入れられるのか興味のあるところ。
タイヤは前120/70、後180/55の前後17インチと、今目線だと標準的、昔目線だと太すぎ、といったところです。
登場の嬉しさのあまり、ここまで随分褒め称えてしまいましたが、実際ブースでは「ちょっとマッチョすぎるんじゃないか?」「Z語るならもっとパフォーマンスが欲しい」等々否定意見も多く聞かれました。でも、バイクを前に、いい男がまるで少年のようにみんな目をキラキラさせて語り合う、そんな一台って最近少なかったような気がします。これこそが、Z900RSへの期待を物語っていると思うわけです。
”オレ仕様”が欲しい人、分かります分かりますということで、最初っからカスタムコンセプトが合わせて展示されていてるあたりも嬉しい、というかひっじょーに注目すべきポイントなのでした。
Z900RSは車体価格132万8400円(税込)で、12月1日から発売予定です。
2017年10月27日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)