ロードスター NA型 マツダがレストアサービス開始
8月4日、マツダは初代「ロードスター」のレストアサービスを開始すると発表した。
NA型と呼ばれる同車は「ユーノス・ロードスター」として89年に登場し、瞬く間に世界中で大人気に。この小さなオープン2シーターの成功は、世界中のカーメーカーにも影響を及ぼし、同種の車が幾多も登場することになった。NA型は40万台以上を生産、以降ロードスターはその数を着々と増やし「もっとも生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネス記録を更新し続けている。
登場から28年が経過したNA型だが、現在でもおよそ2万3000台が国内で走っていると見られ、愛好家などから「レストアしてずっと乗り続けたい」「廃盤になった部品を手に入れたい」という声が多く聞こえるようになった。そんな期待に応えるため、マツダはレストアサービスの開始に踏み切った。
だが、レストア事業はマツダにとって初めての取り組み。事業化にあたり、全国のサプライヤーやショップ、ロードスターファンクラブと情報交換や検討を重ねた。そして第三者機関のサポートのもと品質検証を行い、確かなプロセスと品質でレストアサービスを提供できる見通しがたったということだ。マツダが車を預かり、社内の特別な施設でオリジナル状態にリフレッシュする。その際、オーナーと直接面談を行い、個々の車の状態や要望に合わせて作業を行う予定だ。
ビニール生地のソフトトップや、乗り味にこだわったブリヂストン製タイヤ、ナルディ製のステアリングやシフトノブなど、オリジナルを彷彿とさせるパーツの復刻にもこだわった。
このような”気合の入った”サービスを、カーメーカー自らが行うのは稀だ。マツダでは17年中に受付を開始し、18年初頭からサービスを始める予定としている。
2017年8月9日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)