ミュージックメイト『未来予想図Ⅱ』
「もっとカラオケをうまく歌いたい」という方にさまざまなテクニックやヒントをお伝えするミュージックメイト。今回から、課題曲をよりうまく歌うためのコツをナビゲートする「実践編」に入ります。
課題曲は2015年にJAFとTOKYO FMが行った『思い出すDrive あのキョク!! アンケート』で上位にランクインした曲の中から選びます。今回の課題曲はアンケートの第2位に輝いたDREAMS COME TRUEの『未来予想図Ⅱ』。物語性のある歌詞が話題にもなり、性別・世代を超えてカラオケでよく歌われている名曲です。
『未来予想図Ⅱ』はスケールの大きい曲なので、伸びやかな、張りのある声で歌えると聴いている人に「うまい」と感じてもらえます。
しかし、スケールの大きい曲は、どうしても力んでしまいます。力んでしまうと肩や首に力が入ってしまって、胸で歌いがち。胸で歌うと、発声に余裕や伸びやかさがなくなり、苦しそうに聴こえてしまいます。
いい声で歌うには、胸ではなく、腹で歌うことが大切なのですが、『未来予想図Ⅱ』のようにスケールの大きい曲では、とくに「腹の底から歌う」ということを意識しましょう。そうすることで、声がスムーズに出て声量も豊かになり、歌っていて余裕が生まれます。
腹で歌うにはのどの奥を縦に開きましょう
胸ではなく「腹から声を出す」ことを身につけるには、まず、体に力を入れる部分をのどや胸ではなく腹へ下げ、下腹で発声を支えることを意識しましょう。また、良い声を出すにはのどを横方向に開くのではなく、縦方向に開くことを意識するのも大切です。のどを縦方向に開くには、次のような練習方法が有効です。
最初に、両手の人差し指を口の両端から入れ、奥歯と奥歯の間に指が一本入るぐらいに口を大きく開きます。
次に、1~2メートルくらい先の地面に向けて発声するイメージで「あ~」と声を出してみてください。地面を見る理由は、あごが上がらないようにするためです。あごが上がってしまうと、のどが閉まってしまい、縦方向に開かなくなってしまいます。
この口とのどの開き方をイメージしながら歌えば、腹から声を出す感覚を身につけることができます。
次回の課題曲はサザンオールスターズの『いとしのエリー』を「マネより大事なものがある」と題してお送りします。お楽しみに!