まず、回答者に車両盗難、車上荒らし、当て逃げやドアパンチ、いたずらの4つに対し、どのトラブルを危惧しているか質問したところ、82.7%が当て逃げやドアパンチへの不安を、72.2%が車上荒らしへの不安を感じるという結果が出ている。当て逃げやドアパンチによる被害は気が付きにくく、いつ、誰が犯行に及んだかも分かりにくいため、不安に感じる人が多いのだろう。
次に、これらのトラブルに対して実際に経験したことがある被害について質問している。回答はドアパンチが31.5%と最も多く、車両盗難に関しても2.3%ものドライバーが被害に遭った経験があるという結果となっている。ドアパンチが3割、当て逃げが2割という被害の多さに驚く。
ドライバーの中で実際にGPS機能を使った対策をしている割合は、一般車両保有者の8.0%という結果に対し、盗難されやすい車両の保有者は、13.4%が対策しているという結果となっている(グラフなし)。さらに、盗難されやすい車両の保有者のうち、66.6%が「車内の様子をモニタリングできると安心である」と回答。
被害が大きい車上荒らしや車両盗難のトラブルをどう防げばよいと思うか? という質問も実施している。結果は、クルマの位置情報把握、警告音、異常検知が効果的と考える回答が上位を占めている。また、盗難されやすい車両(※)の保有者の7割近くが、「車内の様子をモニタリングできると安心である」と回答している。
※一般社団法人日本損害保険協会「第23回自動車盗難事故実態調査結果」より、2021年車両本体の盗難の多かった上位10車種を対象とする。
いつの間にか付けられた傷を見つけた悲しみは想像したくない。(c)Yanukit - stock.adobe.com
カーナビやドライブレコーダーをネットで連携させて、車両の位置情報や異常をモニタリングすることは、防犯対策として非常に有効だ。(c)maroke - stock.adobe.com
画像=パイオニア
車両盗難は深夜から朝までの時間帯が狙われやすいと言われている。(c)naka - stock.adobe.com
記事ページへ戻る