涙袋が　ぷっくり。

山田一郎

悪いことを言わない

ああ、目の下のふくれているところ、
あれ、涙袋っていうんですか。
知りませんでした。あそこに涙がたまってるんですかね。関係ない？

あの部分がふくれているのが、最近の流行なんですかぁ。
いやぁ、ほんと、知りませんでした。
まぁとにかく、ユミさんは、流行な顔立ちでよかったじゃないですか、
って話ではなく、そのおじさんに
いやらしいことを言われたのが気に入らない、と。

ふむふむ。
だったらこういうの、どうですか。
そのおじさんの額のあたりを見つめながら、
「○○さんは、運が強いんでしょうね」とか……。
「頭がいいんでしょうね」とか……。
ポイントは、悪いことを言わないってことですね。
「禿げてます」とか「髪が薄い」とかも言わない。
要は、「私の外見のことを言うなら、
あなたの外見についても話題にしますよ」と、お返しするわけです。

ほんとはそんなおじさんは無視してればいいんでしょうけど、
なにか言ってやらないと気がすまないってことなら、お試しください。

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天空

伝家の宝刀を使え！

人相学では、確かに「涙袋は子宝に恵まれる」とされている。
ただ、色が黒ずんでいたり、艶がなかったりとすると
「体調が悪い」「なにかよくないことが起こる」という判断にもなる。

逆に艶々して、ぷっくりとふくれていると、
「恋愛のきざし」とか「妊娠の可能性あり」とされる。

どちらしろ、血色がいいと吉、悪ければ凶と判断されるわけだね。
ただ大きければいいってものでもない。

ただ、そういう人相学みたいなものと、
ここで言ってるユミさんの「涙袋がぷっくりで、自慢です」という
最近の流行の顔というのは、ちょっと意味合いが違うわけだろ。
違うのに、呑気なオヤジがそこをいっしょくたにして、
しかも「淫乱の相」なんて言ったもんだから、怒っている、と。

そういうときは、ズバリ、
言われた瞬間に、ものすごく冷静な顔で相手の目を見て、
「それ、セクハラですよ」
と、言ってやればいい。
サラリーマンにとって、これ、まじで怖いらしいからね。

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由佳理

涙袋が悪いんじゃなくて

私も、涙袋、わりとぷっくりしてるんだよ。
確かに、最近はすごく流行ってるよね。
ネットで調べても「涙袋のつくりかた」なんて、たくさん出てくる。

わざわざつくるものでもないと思うけど、
ないならないで、欲しいって思っちゃうんだろうね。

ユミさんも、そういう意味では、流行の顔ってことだよ。
私もだけど……うふふ。

ちなみに。
私の夫は、しっかりとおじさんだけど、涙袋のことはなにも言わないなぁ。
でも、聞いたら聞いたで、ぜったいに誉めてくれると思うよ。

つまり、ユミさんは、ちょっと苦手なおじさんに誉められたのが、
許せないくらい「いや」なんだよね。
そのおじさんだったら「脚がきれい」でも「肌がきれい」でも、
なんでもかんでも、ゾワゾワ鳥肌ってことでしょ？

逆に、若いイケメンくんなら「涙袋がセクシーだね」はオッケーでしょ？

まぁあれだよ、
涙袋が悪いんじゃなくて、そのおじさんが悪いってことで、いいんじゃない？

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ライター・松尾の右往左往

今回のは、
３人とも言ってるように、
セクハラおやじってことで、解決ですかね。
って、なにが解決かわかりませんけど。

ギャフンと言わせたいなら、
天空の言うように「それ、セクハラですよ」がいいかもしれません。
いまの時代、とくに職場環境でいちばんきついひとことですからね。

「それ、セクハラですよ」のいいところは、
「そういうことに無関心、無知なのは、社会人としてどうなんでしょう？」
というニュアンスもあるってことですね。

「あなた、上司として、かなり頭悪いですよ」
という意味なので、強烈です。

言ってやれ言ってやれ。