2022年09月22日 15:20 掲載

クルマ 早くも完売!? フェラーリ初のSUVにして、初の4ドアモデル「プロサングエ」がついに登場!

跳ね馬のエンブレムはやはり伊達ではなかった! フェラーリ初のSUVがついに登場。その名も「プロサングエ」。4ドア4人乗り完全新設計のニューマシンを、小川フミオが現地イタリアの発表会場からリポートする。

文=小川フミオ
写真=Ferrari N.V.

プロサングエは生まれつきの"サラブレッド"である

Ferrari Purosangue|フェラーリ プロサングエ

 フェラーリがファン待望の4ドア4人乗り「プロサングエ」を発表した。2022年9月13日にイタリア・ピサでお披露目されたこのクルマ、家族で乗れるフェラーリが欲しい、という長年、ファンが寄せてきた要望に応えたものだそう。

 「たんに4ドアならいいってもんじゃないんです」

 フェラーリの開発者がそう語るように、内容は凝りまくっている。新開発の6.5リッターV型12気筒エンジン、アクティブサスペンション、フルタイム4WDシステム、後輪操舵機構......見どころは目白押しだ。

 そもそもモデル名は英語だと「純血=サラブレッド」を意味する。このクルマはスポーツカーです、と、私が参加したフェラーリ本社での記者発表会の席上で、チーフマーケティング&コマーシャルオフィサーを務めるエンリコ・ガリエラ氏は強調した。

 1948年に最初のロードカーを手がけて以来、スポーツカーしか作ってこなかったフェラーリにとって、たとえ全高が1.6メートル近く、全長が4.9メートルあって、ホイールベースが3メートルを超えるプロサングエでも、ピュアなスポーツカーであることが重要だったというのだ。

観音開きのウエルカムドア

Ferrari Purosangue|フェラーリ プロサングエ

ボディサイズは全長4973×全幅2028×全高1589mm。ホイールベースは3018mm。車両重量(乾燥)は2033kgだ。

 今回、プロサングエが発表するにまで漕ぎ着けた理由には、新型サスペンションに秘密があるという。チーフプロダクトディベロップメントオフィサーのジャンマリア・フルゼンツィ氏によると、「スポーティな操縦性を実現するアクティブサスペンションが開発できたため、プロサングエを発表できました」ということだ。

 スタイリングは、全高が高めでも、フェラーリとすぐわかる。クーペ的な輪郭は流麗という感じだし、盛り上がったフェンダー、大きなホイール(リアは23インチ!)、車体随所の空力的処理など、「フェラーリの中でも特にパワフルなスポーツカー以上に迫力があります」とフェラーリ自身が謳う通りの印象だ。

 後席用ドアは後ろヒンジを持つ。Bピラーつけねのオープナーを軽く引くと電動ですっと開く。デザインディレクターのフラビオ・マンツォーニ氏はこの観音開きのドアを「ウェルカムドア」と表現し、後席への乗降性を確保するためのデザインと説明してくれた。

価格は日本円で約5600万円

Ferrari Purosangue|フェラーリ プロサングエ

2トンを超える巨漢ながらも、0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は310km/hと、やはり生まれながらのサラブレッドである。

 目をひくのは、後席シートの形状。フロントのシートと同様のフルバケットタイプだ。私はまっさきに座ってみた。しっかり体を支えてくれる印象だ。これがフェラーリのこだわり、と技術開発を指揮したフルゼンツィ氏は語る。

「フェラーリであるからには、どの席にいても、体がしっかりホールドされなくてはなりません。その考えに基づいてデザインされたシートです。なので、3人が橫に並ぶベンチタイプのシートはオプションでも用意しません」

Ferrari Purosangue|フェラーリ プロサングエ

トランスミッションは8速デュアルクラッチ(F1DCT)を採用。新開発の6.5リッターV型12気筒エンジンをフロントミドに搭載し、最高出力725ps、最大トルク716Nm/6250rpmを発揮する。

Ferrari Purosangue|フェラーリ プロサングエ

 後席シートは、電動で背もたれの角度と、前後のスライド調節が可能。体の大きなひとでも快適でいられるぐらいのスペースが確保できそうだ。荷室とキャビンとの間のパーティションは取り外せるので、後席から荷室の荷物に手を伸ばせる、とマンツォーニ氏。実際に乗っていると、これが使い勝手がよいとのこと。

 発表直後から注文が殺到しているようだ。具体的な数字は伏せられているが、プロサングエだけが売れる事態を回避するため、生産台数には上限を設けると、さきのガリエラ氏は言う。そのため、このままだと、受注停止もありうるとか。39万ユーロの新型フェラーリ、そこまで売れるとは。それも私の驚きだ。

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