2021年10月12日 10:50 掲載

クルマ ホンダ、レッドブルへF1エンジンの権利移譲等で、協力体制を本格構築。


文・大串信(モータースポーツライター)

将来の日本人F1ドライバーを育成

角田裕毅はSRS-Fからレッドブル・ジュニアチームを経て2021年にF1へデビュー

角田裕毅はHFDPから2021年にF1へデビューした 写真=ホンダ

 一方、将来的に世界のトップレベルで戦える日本人ドライバーを育成するための活動も従来通り継続される。ただし、SRS-F(鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ)からHFDP(ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト)を経てステップアップする先に、来季以降はホンダ直属のF1シートがなくなってしまうことから、レッドブル・グループが主宰するプログラム「Red Bull Junior Team(レッドブル・ジュニアチーム)」との連携が強化され、相互の交流が行われる。言うまでもなくレッドブルはF1チームを運営しており、角田裕毅同様にHFDPで育った日本人選手がステップアップする際の目標となる。

 レッドブルとの連携はモータースポーツ以外の分野でも拡大する模様で、これまでレッドブルがグローバルに展開してきた様々なスポーツなどのイベントにもホンダは密接に関わっていくとのことだ。これは、若い世代へのアピールが不足していたホンダのブランドイメージを改革する狙いを持った戦略であり、これに伴い今後若い世代に対して魅力的な「運転して楽しいクルマ」の発売も考えられているという。

インディ継続、アキュラのハイパーカーも開発

2021年のインディーシリーズでドライバー・コンストラクターチャンピオンを獲得したホンダ

2021年のインディカーシリーズでドライバー・コンストラクターチャンピオンを獲得したホンダ 写真=ホンダ

 また、アメリカで開催されているインディカー・シリーズにもこれまで以上の取り組みを行う予定であるとし、日本からも佐藤琢磨に続くドライバーを送り込みたいと意向が示された。また、従来アメリカ独自にモータースポーツ活動を展開していたHPD(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)とHRCの関係が深まる模様だ。現在HPDはアキュラとしてル・マン・ハイパーカーを開発しスポーツカー耐久レースに参戦予定で、将来的にはル・マン24時間レース参戦も視野に入ってくる可能性がある。

HPDは、アキュラ名義で2007年から2011年までALMS(アメリカン・ル・マン)に参戦していた。写真は2006年に発表されたプロトタイプ 写真=ホンダ

HPDは、アキュラとして2007年から2011年までALMS(アメリカン・ル・マン)に参戦していた。写真は2006年に発表されたプロトタイプ 写真=ホンダ

 ホンダは今回の説明を、2輪及び4輪で展開するホンダのモータースポーツ活動に関わる全世界のスタッフが一丸となって世界中のホンダファンに夢や感動を届ける、というメッセージで締めくくった。

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